キヤノンが、医療ロボット分野参入を検討 5年以内に製品化
日刊工業新聞が、キヤノンが医療用ロボット分野の参入を検討中で、5年以内にロボット技術を搭載した器具の製品化を目指し、2016~2019年に内視鏡や医療・検査に使う針を臓器に高精度に刺すための補助システムを製品化する予定であると伝えています。
- キヤノンは医療用ロボット分野の参入に向けた検討を始める
- 5年以内に、ロボット技術を搭載した器具の製品化を目指す
- さらに2016年から2019年にかけて、直径0.6mmの内視鏡や、治療や検査に使う針を臓器に高精度に刺すための補助システムなどを相次いで製品化
手術などを行うロボットそのものの開発ではなく、駆動技術やソフトウエアなどの基礎研究を進めて用途展開を探るそうで、「ロボットの使用で、人間の手作業よりも確実性の高まる動作」の機械化を想定しているとのこと。
- 直径0.6mmの内視鏡 … 光ファイバーの先端に光学系を搭載しリアルタイム動画を観察できる
- 高精度の穿刺システム … 医師がソフトウエア上で針の刺し方を指示すると、それに従って針の差し込み口を動かし、正しい内臓の位置に刺せるようにガイドする
今後臨床試験を進め製品化していくようで、医療分野のロボット補助システムの開発が本格化する事が伺えます。キヤノンは、イメージング事業もBtoBへの展開を加速していて、様々な事業のBtoB化が加速していきそうな印象です。