キヤノンが来春打ち上げ予定の小型衛星の撮影装置は、EOS 5D ベース
2016年10月6日の記事でご存じの方も多いと思いますが、日本経済新聞が、キヤノンが2017年3月に小型衛星の打ち上げを予定している事を伝えています。この衛星の撮影装置は、EOS 5D ベースの模様。
- この衛星は、通信・放送や気象など多様な分野で使われる事を想定
- 災害対策や商業用途の需要が高いために超小型衛星の需要が高く、今後7年間で50kg以下の衛星だけでも最大3000基打ち上げられる事が予測される
- キヤノンは、小型・低コスト衛星ビジネスを年間500億円規模に育てる考え
- 2年間運用し撮影精度の調整を重ねる予定
- キヤノンがデジタルカメラで培った光学や精密加工技術を転用、製造費を10億円以下と従来の大型衛星の数十分の1に抑える
- キヤノン製デジカメ「EOS 5D」をベースにした撮影装置を望遠鏡と連結し搭載する
日本版は会員限定ですが、アジア版(英語)には全文掲載され、キヤノンが打ち上げると思われる開発中の衛星 一部画像も掲載されています。この実証1号機(プロトタイプ)の計測機器の一部は外部から調達しているそうですが、3年後を目処に打ち上げる2号機はすべて内製し、飛行実績を積み他の人工衛星メーカーにも供給する予定とのこと。