dpreviewのキヤノン EOS 6D Mark II レビュー記事が、国内外で話題に
国内外でdpreviewのキヤノン EOS 6D Mark II レビュー記事が話題になっています。以前のラボ画像記事でもdpreviewの評価は低かったですが、最終的なレビュー記事でも一定の評価はしつつも競合機を差し置いてお勧めするには程遠いと評価しています。
EOS 6D Mark IIの長所は…
- 2600万画素に画素数がアップしながらも良好なISO感度耐性
- 心地良いJpegの色味
- 基本的に使い勝手が良好
- 効果的なデュアルピクセルCMOS AF
- バリアングル式タッチパネルで磨き上げられたタッチ操作が可能
- 防塵防滴に配慮した構造
- 光学ファインダー使用時 高速連写 6.5コマ/秒
- アップデートされたAFシステム
- Wi-Fi / NFC / GPS 内蔵
- 効果的な動画撮影時の手ぶれ補正システム (動画電子IS)
EOS 6D Mark IIの短所は…
- ISO低感度時のダイナミックレンジが、センサーサイズの小さい競合機よりも低いレベル
- 光学ファインダー撮影時 AFポイントのサポート領域の狭さ
- 光学ファインダー撮影時のAFシステムの精度は、競合に遅れを取っている
- ライブビュー AF撮影時の高速連写が、非常に遅い (4.5コマ/秒に低下)
- 1080 60p動画はソフト描写でディテールに欠ける
- ヘッドフォン端子が無い
- 背面のコントロールダイヤルが、かっちりしておらず不正確
初代EOS 6Dと比較すればきっちり改良し素晴らしい画像が撮影可能で良く仕上げられたカメラであると評価しながらも、競合機がニコン D600のみだった2012年とは状況は変化していて、ニコンやペンタックスがアップデートし進化したデジタル一眼レフや低価格のデジタル一眼レフ、そしてソニーのフルサイズミラーレス機が控え混沌とした市場であると現在の市場状況を説明しています。
同価格帯のニコン D750はほぼ同じ画素数で、ダイナミックレンジが広くはるかに洗練されたAFシステムを搭載し、ソニー α7 IIにも同じ事が言えさらに安価で、ペンタックス K-1はリアル・レゾリューション・システムのような独自機能を搭載し価格的にも性能的にも質の高い機種に仕上がっているとし、価格面・機能面における競合機との差も指摘しています。その中でEOS 6D Mark IIが唯一際立った機能は " デュアルピクセルCMOS AF " のみであると解説。※しかも動きが遅い被写体と限定的
素晴らしい色味、動画撮影における使い勝手、広範囲なレンズラインアップなどこれまでキヤノンが蓄積してきたすべてを考慮しても、競合機を差し置いてお勧めするには程遠く、(シルバーやゴールド・アワードなどの)高く評価した賞には選出できないと評価しています。
結論の項目では、初代EOS 6Dよりあらゆる面で優れていて、解像度、高速連写、キヤノン・カラーで様々なシーンで素晴らしい画像を撮影できるカメラであるものの、競合機は同価格もしくは低価格でより機能を強化したカメラなので、影が薄い存在になってしまっていると結論付けています。
あとカジュアルな使い方を求めるユーザーに対してEOS 6D Mark IIを勧めていて、自然風景を撮影する最高画質を求める写真家や、より高い性能のAFシステムが必要なスポーツ・アクション写真家には向いていないとEOS 6D Mark IIのコンセプトが伺える記述も確認できます。
dpreviewは、ラボ画像や実際にフィールドに出て撮影したり比較的に長い期間をかけてテストし今回は8ページのレビュー記事となっており、上記は結論ページから一部をピックアップしただけです。