キヤノン TS-E90mm F2.8L マクロは、全体的にパフォーマンスが高く魅力的なレンズ
ePHOTOzineが、キヤノン TS-E90mm F2.8L マクロ レビューとサンプル画像を掲載しました。カリカリ描写で、色収差・歪曲・フレア耐性も素晴らしく、エキサイティングな創造性を実現し魅力的に感じると評価しています。
TS-E90mm F2.8L マクロの長所は…
- シャープネスが一層素晴らしく仕上がっている
- 低いレベルに制御された歪曲
- 低いレベルに制御された色収差(CA)
- レンズの造り自体も高品質
- テキパキしたフォーカス
- 創造的な可能性を秘めたレンズ
TS-E90mm F2.8L マクロの短所は…
- 高価格 ※希望小売価格 315,000円+税
- かさばり重いレンズ
- ボケ味はちょっぴりうるさく感じる
4つ星を獲得し " お勧めレンズ " に選出されています。最高の品質とエキサイティングな創造性を実現した卓越したレンズであると選出理由を挙げています。
高価格をマイナスポイントとして挙げていますが、この手のレンズは専門性が高く、主にプロが使用し収入を得る事が前提に感じる記述があり、このようなチルトシフトレンズの登場は新たな可能性を生み出すのでかなり前向きに捉えたレビュー記事の印象。
MTFチャートを掲載していて…
- 中央部 … 開放の時点ですでに素晴らしく、F11までそのレベルを維持し、F16でも非常に良好、F45になるまで徐々にソフト描写になっていく
- 周辺部 … F2.8~F4まで非常に良好、F5.6~F11まで素晴らしく、F16は非常に良好、F45になるまで徐々にソフト描写になっていく
MTFチャートを見てみると、F8とF11の時は中央部・周辺部ともに均一で " 特に注目すべきところ " と掲載しています。中央部だけを見れば、F5.6がピークである事が分かります。F16以降は、絞り込むほど数値が下がっていく傾向が強い印象。
色収差(CA)チャートも掲載していて、中央部はほぼ色収差は無いと言って良い値で、周辺部でも全F値で0.5px以下と低い値となっており、カラーフリンジは問題になる事はなく、画像編集ソフトで補正を掛ける必要はない模様。一応、さらなる補正は可能としています。
-0.02%の樽型歪曲が存在するものの、ほぼ直線に近い値で完璧に近いとのこと。テスト撮影中はフレアも問題になる事はなく、ボケ味の滑らかさも評価していますが背景によってうるさく感じる時もある模様。
全体的にエキサイティングで高品質なパフォーマンスを実現し、カリカリ描写で魅力的に感じると評価しています。