キヤノン EOS Kiss M dpreviewレビューでシルバー・アワードを獲得
dpreviewが、キヤノン初のミラーレス Kissシリーズ EOS M Kiss M (海外名 EOS M50) レビューを掲載しました。特に4K動画機能に関しては否定的ですが、静止画における画像品質・AFシステム・ペアリング機能・C-RAW形式などを評価し、シルバー・アワードに選出しています。
EOS Kiss Mの長所は…
- 非常に良好な画質を実現した2400万画素CMOSセンサー
- デュアルCMOS AFは、(サーボAF)高速連写7.4コマ/秒も低照度シーンでも上手く動作する
- 一部のレンズで測距エリアが広くなりAFポイントが増える
- C-RAW形式は、画像品質の影響を最小限に抑えファイルサイズを削減する
- 4Kに対応する初のコンシューマー機
- Bluetoothでスマートフォンとのペアリングが簡単に
- バリアングル式でパッチパネル
- 236万ドットEVF
- 電話やPCへの自動転送は便利
- 外部マイク入力端子
EOS Kiss Mの短所は…
- 4K撮影時 かなりクロップされ広角撮影はほぼ不可能に近い
- 4K撮影時 デュアルピクセルCMOS AFは動作しない
- 同等の4K対応機種と比べて、4K動画はソフト描写でローリングシャッター現象が強めに出る
- 動画撮影時の電子手ブレ補正機能は、画質が著しく低下する
- バッテリーライフが短い
- RAWで高速連写を行うと、わずかにバッファがある
- 基本的なISOオートの実装
- 動画撮影ボタンは分り難い場所に配置されていて、誤って押してしまう
- シングルAF時の瞳AFの精度
- USB充電に非対応
- ネイティブレンズ(EF-Mレンズ)ラインアップが少ない
総合スコア 79%を獲得し、シルバー・アワードに選出しています。静止画カメラとしてEOS Kiss Mは、度を超す事なくエントリー機よりもさらに進化したモノを欲するフォトグラファーにとってかなりお勧めであると評価しています。
画像品質、改良したAFシステム、ワイヤレス転送機能すべてが素晴らしく、C-Raw形式は魅力あるボーナスであると機能面でも評価していますが、4K動画機能に関しては否定的で、クロップ率の高さ、ローリングシャッター現象、デュアルピクセルCMOS AFが動作せず普通のコントラストAFになってしまい平凡なパフォーマンスになってしまう事を挙げています。
EOS Kiss Mは、外に持ち運ぶのにコンパクトでスマートフォンなどにペアリングし易いカメラを求めている人にはお勧めで、4K動画に興味はあるがサブのバッテリーを何個もポケットに入れておくのが嫌な人には向かないとのこと。※少し意訳しています
少し話はそれますが、dpreviewのレビューはたまに凄く手厳しい時があって、去年のキヤノン EOS 6D Mark II レビューは国内外におけるEOS 6D Mark IIの価値観を決定してしまうほどの威力がありました。今年も富士フイルム X-H1 レビューで、同じ時期にα7 IIIが発表され、その時dpreview自体 GH5Sの評価が高かった事もあり、動画性能を強化し静止画・動画を両立したハイブリッドカメラであると評価しつつ突出したモノがないとゴールドを逃しシルバー・アワードに甘んじた結果に。