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キヤノン 経営方針説明会でミラーレスに経営資源を集中する事を発表

CP+2019 (2月28日~3月3日) 開催中にキヤノンが、2019年経営方針説明会を行いカメラ事業においてミラーレスに経営資源を集中させ、さらにラインアップを一層充実させカメラ事業を下支ていく方針である事を明らかにしました。

キヤノン 2019年経営方針

現行事業の中でもコンシューマー向けが中心のカメラは、スマートフォンのカメラ機能の進化により、市場全体の縮小が続いています。このような中でも、小型・軽量に特長を持つミラーレスカメラは、一眼レフと同等まで性能が向上したことにより、プラス成長が続いています。 当社は、ミラーレスカメラに対してこれまで慎重な姿勢を取ってきましたが、 昨年より戦略機種を相次いで投入し、今後もラインアップを一層充実させてまいります。市場全体の縮小は暫く続くものの、成長市場のミラーレスに経営資源を集中させることで、カメラ事業を下支えしていきます。加えて、中期的には車載向けや工業用などBtoB分野へのシフトも進め、事業の安定化を目指してまいります。※キヤノン 2019年経営説明会 説明会資料 ノート付き (PDF)より

完全に " ミラーレスに経営資源を集中させる " と言い切っているので、デジタル一眼レフ ラインアップが再編成される時期が思ったより早くなるかもしれません。逆にミラーレスラインアップは、経営資源を集中させた事による意欲的なボディと交換レンズが登場してくるのではないでしょうか。

上記の図を見るとフルサイズミラーレス機だけではなく、APS-C ミラーレス機も意識している事が分かります。今後もEF-Mマウントで続けるのか、RFマウント APS-C機に移行させるのか気になるところ。

中期計画でBtoB分野のシフトにも触れ車載や工業用を挙げていますが、この分野も強豪揃いなのでキヤノンがどこまで食い込めるのか、カメラ事業が安定するぐらいの利益を上げるのか注目です。

先日、手洗冨士夫会長がインタビューで「デジタルカメラの市場が今後2年間で半分ほどに縮小する恐れがある」とコメントしたり、キヤノンマーケティングジャパンが中期経営計画 2019年~2021年でミラーレス強化を鮮明に打ち出し動きを見せていましたが、今回キヤノン株式会社が会長名義で正式に方針を明らかにした感じです。