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DxOMarkが、キヤノン EOS R センサースコアを公開

DxOMarkが、キヤノンのフルサイズミラーレス機 EOS R センサースコアとレビューを掲載しました。競合機である ソニー α7 III と ニコン Z 6 には及ばないものの、キヤノン製センサーの中でトップクラスのセンサーであると評価しています。

キヤノン EOS R センサースコア

キヤノン EOS R センサースコア

  • 総合スコア : 89ポイント
  • 色深度 : 24.5bits
  • ダイナミックレンジ : 13.5Evs
  • ISO高感度耐性 : 2742ISO

総合スコア 歴代ランキング ※歴代ランキングはすべて2019年3月20日時点

  • ソニー α7 III : 11位
  • ニコン Z6 : 12位
  • キヤノン EOS R : 29位

色深度 歴代ランキング

  • ニコン Z6 : 16位
  • ソニー α7 III : 22位
  • キヤノン EOS R : 43位

ダイナミックレンジ 歴代ランキング

  • ソニー α7 III : 6位
  • ニコン Z6 : 15位
  • キヤノン EOS R : 47位

ISO感度耐性 歴代ランキング

  • ソニー α7 III : 3位
  • ニコン Z6 : 8位
  • キヤノン EOS R : 27位

DxOMarkは、キヤノン EOS Rをミドルクラスの位置付けでレビューしています。総合スコアは " 89ポイント " で、DxOMarkデータベース上 29位となる値。このセンサーの強みはISO感度耐性 " 2742ISO " と分析しています。ISO感度耐性は歴代ランキングで27位ですが、キヤノン フルサイズ機のみに絞れば " 5位 " とのこと。ISO感度耐性は、フラッグシップ機であるEOS-1D X Mark IIと比べるとと、0.2EVの差しかない模様。

色深度とダイナミックレンジに関しては、クラス最高スコアには一歩及ばないものの、デュアルピクセル CMOS AFを採用している事を考えると古いキヤノン技術を採用した機種と比べると全体的に性能は向上していると評価しています。

競合機である「ソニー α7 III」と「ニコン Z 6」と比較してみると「EOS R」は、すべての項目において後れを取っていると解説。スコア的に「EOS 5D Mark IV」と近い模様。

グラフを見てみると、色深度は全体的に差を付けられていて、特にISO800時はZ6と1.4bit差があるとのこと。ダイナミックレンジは、ISO100で13.5EVを叩き出し評価していますが、裏面照射型(BSI)センサーを搭載する α7 III / Z6 は、さらに1EV上を行くと、構造的にソニー製センサーとの差を感じる記述も確認できます。ISO感度耐性に関しては、 DxOMarkが評価しているだけにグラフを見る限り大きな差はありませんが、数値的に裏面照射型(BSI)センサーとの差はどうしても出てくるようです。

結論 : EOS Rのセンサースコア自体は、EOS 5D Mark IVと非常に近いが、これは驚きに値しない。裏面照射型(BSI)センサーを搭載する α7 III / Z6 のノイズ耐性には及ばないが、EOS R 搭載センサーは " キヤノンのトップクラスセンサーの1つ " であると結論付けています。