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キヤノン 匠のレンズ加工・研磨技術を数値化へ 若手に技術を早期習得させる必要性

ニュースイッチ(日刊工業新聞)が、キヤノンのレンズ加工・研磨技術に関する興味深い記事を掲載しました。民生レンズではなく産業用レンズになりますが、現代の名工の認定を受け、黄綬褒章を受章したキヤノン 奥山敬正製造第2課職場長が、35年で習得したレンズ加工・研磨技術を数値化し、若手の早期技術習得に取り組んでいると伝えています。

精度の高いレンズ加工技術は " 経験 " がすべてで若い技術者は少なくとも10年は下積みが必要である事が伺え、素材や硬さ、レンズサイズ・曲率によって加工や研磨の難易度が上がるそうです。新しい設備や材料が導入されると、数値を更新しているとのこと。加工・研磨技術も進化し続けるので、数値も最新にしておく必要性がある模様。

今回は民生カメラ用ではなく " 半導体露光装置用大口径球面レンズ " の話ですが、興味深く感じました。キヤノンの民生カメラ工場は完全自動化の流れがありますが、これまで蓄積した技術は若い技術者へ引き継がれていくのではないでしょうか。