キヤノン「カメラは縮小するが…」第52期中間報告書で今期後半も厳しい状況が続く見込み
ニュースイッチ(日刊工業新聞) 2019年8月23日付のインタビュー記事でキヤノン 御手洗会長が「カメラは縮小するが、"目"の膨大な市場がある」とコメントし、2019年8月26日に公開した第52期中間報告書(PDF)でデジタルカメラは今期後半も厳しい状況が続くと見込んでいます。※Update : 続報が掲載されました。
キヤノン 御手洗会長 インタビュー記事
- まだカメラなどの落ち込みをカバーしきれていないが、新規事業は順調に成長している
- 今はポートフォリオの入れ替えを行っている最中の端境期だ。来年以降は楽観している
- カメラは縮小するが、光学産業で見れば自動車やロボット向けで、レンズとセンサーを組み合わせた"目"の膨大な市場がある
2019年1月のインタビュー記事で、デジタルカメラ市場が今後2年間で半分ほどに縮小する恐れがあると語り、カメラ事業はBtoBに軸を移す事を示唆していました。先日の決算発表でカメラの事業の落ち込みも話題になった事も記憶に新しいところ。今回のインタビュー記事でも(民生)カメラが縮小する事を明らかにし、自動車やロボットなどBtoB向け製品に注力していく事が伺えます。現在、新規事業の比率を上げている最中で、来年は楽観視している事もコメント。※新規事業 売上高比率40%を目指す
第52期中間報告書
- 低調となっているデジタルカメラやビジネス機器といった既存ビジネスが大きく減少したため、売上高は微増にとどまりました
- 今期後半もカメラやプリンターの市場環境は厳しい状況が続くと見込んでおり、全体の売上高が大きく増加する見通しではありません
カメラ事業に触れている所をピックアップしてみました。やはり今期後半も厳しい状況が続き、大きくカメラの売り上げが増加する事はないと見込んでいます。中間報告書では、ITソリューションに注力し、収益性を高めながら増収、増益を目指すとしています。