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キヤノン「デジカメ市場は2年で500~600万台まで下がる事を覚悟」具体的な台数を明らかに

ニュースイッチ(日刊工業新聞)が、前回の記事に連動したキヤノン 御手洗冨士夫会長兼最高経営責任者 インタビュー記事を掲載しました。以前からキヤノンは2年でデジタルカメラ市場は半分に縮小する可能性がある事を示唆していしたが、今回「デジカメ市場の販売台数は、2年で500~600万台まで下がる事を覚悟している」と具体的な数値を明らかに。

これまで流れを見てみると2019年1月に御手洗氏が「デジタルカメラの市場が今後2年間で半分ほどに縮小する恐れがある」と語り、先日の決算でイメージング事業の悪化が大きく報道され、前回のインタビュー記事では新規事業は順調に成長しており、レンズとセンサーに関してはBtoBに移行していく方向性を語っていました。

しかしデジタルカメラ市場に対しては、具体的な数値を挙げ一歩進んだ発言をしています。※業界全体と語っているので、世界市場における販売台数の模様

  • コンパクトデジタルカメラ販売台数 2008年 1億1400万台 → 2018年 1050万台
  • 一眼カメラ販売台数 … 2012年 1800万台 → 2018年 1030万台
  • この傾向はあと2年ほど続くだろう
  • 両方合計で500万~600万台まで下がると覚悟している

デジタルカメラ市場は、そろそろ下げ止まるのではないか?という憶測がありますが、キヤノンは以前と変わらず2年で半減する予測を元に動いている事が伺えます。両方合計で500万台~600万台…コンパクト機の台数減少の割合の方が高いと思いますが、かなり厳しい販売台数を見立てている模様。

先日キヤノンは「EOS 90」と「EOS M6 Mark II」を発表しましたが、そのプレスリリースの最後にレンズ交換式カメラ世界市場の2018年販売台数と2019年の予測を掲載していて…

レンズ交換式カメラ 世界市場 販売台数 ※キヤノン調べ

  • 2018年 … 約1,030万台
  • 2019年 … 約860万台 (予測)

キヤノンの予測を元に考えると、今年は860万台を各カメラメーカーがシェアを取り合うカタチとなり、さらに販売台数が減少するとなると(民生)カメラ事業が厳しくなるメーカーが出てくるかもしれません。