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キヤノン EOS-1D X Mark III 開発発表 DSLRフラッグシップ機

キヤノンが、EOSカメラを象徴とするデジタル一眼レフ プロ機「EOS-1D X Mark III」の開発発表を行いました。

キヤノン EOS-1D X Mark III

独自開発新型イメージセンサー

  • 独自開発中のCMOSセンサーと映像エンジンを搭載することにより、従来機種を上回る高感度での 静止画撮影が可能

ファイル記録

  • 静止画 : HEIFファイル 10bit 記録に対応
  • 動画 : 4K60p YCbCr 4:2:2 10bit Canon Log 内部記録とRAWデータ内部記録に対応

高速連写性能

  • 光学ファインダー撮影 : 16コマ/秒(AF・AE 追従)
  • ライブビュー撮影 : 20コマ/秒(AF・AE 追従)
  • ライブビュー撮影では、メカシャッターと電子シャッターの両方で撮影可能
  • RAW撮影において、従来機種と比べて、5倍以上の連続撮影可能枚数(連写時)を実現

AFシステム

  • 従来機種に比べて、中央画素部分の画素数を約28倍にした新しいタイプのAF センサーを開発
  • AF センサーから得られる高解像な信号を解析することにより、光学ファインダー撮影時に 高い合焦精度を実現
  • 光学ファインダー、ライブビューのいずれの撮影時においてもAFの輝度範囲が拡大
  • 光学ファインダー、ライブビューのいずれの撮影においても、ディープラーニング技術を用いて追尾性能を高め、AFの安定性も向上した新しいAFアルゴリズムを搭載
  • ライブビュー撮影において、撮像面の約 100%(縦)x 約90%(横)の測距エリアでAF可能。 さらに自動選択時最大525分割の測距点でAFが可能。

通信機能の強化

  • 開発中の「ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E9」を使用する事で、従来機種の「WFT-E8」より2倍以上の無線通信速度で画像データの転送が可能
  • 「EOS-1D X Mark III」は、スマホなどの携帯端末へのWi-Fi/Bluetooth®による接続に対応
  • GPS機能も搭載
  • ネットワーク接続に関するユーザーインターフェースを従来機種から改善
  • 機材連携による機能を拡張。開発中の「リモートコントロールパンチルトシステム」に対応し、 遠隔操作を実現

プロの撮影現場に耐えうる信頼性

  • 高い剛性を備えたマグネシウム合金製ボディーの採用により、高い信頼性を確保
  • 暗所でのメニュー操作や再生操作をサポートするため、背面の一部の操作ボタンにバックライトを採用
  • 「CFast2.0」から「CFexpress カードスロット」に変更することにより、高速書き込みが可能
  • 「CFexpress カードスロット」は2基搭載
  • AF スタートボタン内部に新たなデバイスを導入し、ボタンから指を離さずにすばやくAF測距点位置を設定することが可能
  • 電源には「バッテリーパック LP-E19」を使用し、新設計の電力消費マネジメントにより従来機種よりも撮影可能枚数が増加

プレスリリースにリンクが貼られているPDFに「EOS-1D X Mark III」が予定している主な特長が掲載されています。静止画は " 10bit " に対応し、動画は4K60p、しかも Canon Log も RAW も内部記録可能となっています。

やはりメモリカードスロットは、「CFast2.0」から「CFexpress カードスロット」に変更しダブルカードスロットなので今回賛否両論は出ないのではないでしょうか。しかし現行の「EOS-1D X Mark II」を使用しているユーザーさんは、新たにメモリーカードを購入する必要が出てきます。高速連写は光学ファインダー撮影 : 16コマ/秒、 ライブビュー撮影 : 20コマ/秒とのこと。

ソニー α9 IIはワークフローを強化した機種に仕上がっていますが、「EOS-1D X Mark III」も通信機能を強化してきた模様。AFシステムは、ディープラーニング技術を採用し追尾性能を高め、AF自体も新しいアルゴリズムを採用しているので、実際の仕上がり具合が楽しみになってきました。

まだ発売時期や価格は発表されていませんが、ニューヨークで開催されるPhotoPlus2019 (10月24日~26日)でプロトタイプが初公開される模様です。