キヤノン EOS Ra 発表 天体撮影専用フルサイズミラーレス機 Hα輝線透過率4倍
キヤノンが、RFマウント 天体撮影用フルサイズミラーレス機「EOS Ra」を正式発表しました。基本スペックは「EOS R」ベースで、新たに特殊な専用フィルターを採用する事でHα輝線透過率 最大4倍を実現、ライブビュー倍率30倍に対応し天体撮影に最適化したモデルに仕上がっている模様。発売日は、2019年12月上旬とのこと。
現行「EOS Ra」と基本的にスペックは同じで3030万画素フルサイズセンサーと描画エンジン DIGIC8を搭載しているものの、天体撮影用に通常のローパスフィルターからHα輝線透過率4倍を実現する専用フィルターに交換し、干潟星雲(M8)、三裂星雲(M20)、エータカリーナ星雲など赤みの強い星雲を高精細かつ鮮やかに撮影する事ができると謳っています。
現行「EOS R」のライブビューは10倍まで対応していますが、今回の「EOS Ra」は30倍まで対応しています。ちなみにニコン D810Aのライブビューは23倍まで対応。常用ISO感度 最高ISO40000である事もアピール。USB充電には対応していますが、USB給電には対応していない模様。
EOS Raは、天体撮影専用の仕様であるため、天体以外の一般的な被写体の撮影はお勧めできません。一般の被写体を撮影した場合、実際より赤みの強い撮影画像になります。適切なカラーバランスを得られないことや、部分的な色むらが発生することがあります。
製品ページには上記のような注意書きがあり、通常の使用では赤味の強い画像になる事を示唆しているので、あくまでも天体撮影専用フルサイズミラーレス機である事が分かります。キヤノンにとって2012年に発売した「EOS 60Da」以来の天体撮影カメラで、今後ニコンがZマウントで「D810A」後継機を投入する計画があるのかどうか注目です。
量販店売り出し価格
- キヤノンオンラインショップ … 327,800円 (税込)
- ヨドバシカメラ … 327,800円 (税込)
- マップカメラ … 295,020円 (税込)
- カメラのキタムラ … 295,020円 (税込)
- ビックカメラ … 327,800円 (税込)
キヤノン EOS Ra スペシャルコンテンも公開し、その特長とサンプル画像が確認可能です。使用レンズはEFレンズ (EF400mm F2.8L IS III USM / EF300mm F2.8L IS II USM) が中心で、RFレンズは RF85mm F1.2L USM のみとなっています。製品ページのサンプル画像では、RF15-35mm F2.8 L IS USMを使用した画像も確認できます。