キヤノン EOS M6 Mark II は素晴らしいが、相応しい交換レンズが必要
ePHOTOzineが、キヤノンのEF-Mマウント エントリークラス ミラーレス機「EOS M6 Mark II」レビューとサンプル画像を掲載しました。ボディ自体の評価は高いものの、純正EF-Mレンズラインアップが8本しかなく、ボディ性能を引き出す交換レンズが限定的である事を指摘したレビュー記事となっています。
EOS M6 Mark IIの長所
- 3200万画素 APS-C CMOSセンサー
- 高速連写
- 高速AFシステム
- 搭載されているヘルプ機能の使い勝手
- 素晴らしい色再現性
- タッチパネルとコントロール類の使い易さ
- カメラ内RAW現像
EOS M6 Mark IIの短所
- EF-M純正レンズラインアップは8本だけ
- キットレンズは絞り込まないとソフト描写
- 動画撮影において純正レンズのISは効果的でなく、ボディ内電子手ブレ補正機能や三脚もしくはジンバルを使う必要がある
- EVF非搭載
4つ星を獲得し " お勧めカメラ " に選出しています。選出理由箇所は普通カメラの仕上がり具合を掲載する事が多いのですが、今回はEF-Mレンズの事を注釈的に「EOS M6 Mark II」は、それ相応のレンズを使用すれば優れた性能を発揮するが、ただしキットレンズを使用した場合カメラ本体とは別の話になると掲載。
3200万画素センサー、高速連写(14コマ/秒)、4K動画、高速連写、豊富なボタン・コントール類などを搭載し、このカメラは見栄えの良い写真を撮影する事が可能であると解説。その反面、残念ながらEF-Mレンズラインアップは、このカメラに相応しくないと指摘。
- EF-M32mm F1.4 STM
- EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
- EF-M22mm F2 STM
上記の3本のEF-Mレンズを「EOS M6 Mark II」に相応しいレンズであるとリストアップ。純正EF-Mレンズラインアップが8本しかない事が「EOS M6 Mark II」の足かせになっている模様。撒き餌レンズ 50mm F1.8や中望遠域のマクロレンズ、高速連写に見合う望遠レンズはどこにある?と疑問を呈しています。確かに「EOS M6 Mark II」は素晴らしいカメラかもしれないが、適切なレンズがなく、あったとしても限られていると解説。
ニコン「Z 50」は別として、他の競合ミラーレスシステムはレンズが揃っており、キヤノンユーザーでEFレンズをマウントアダプター経由で「EOS M6 Mark II」に使用しようと思っている方であれば、3200万画素センサーを搭載している事もあり、理に適っており古いレンズの寿命を延ばす事になるかもしれないと、本体よりもレンズ周りの状況を説明する箇所が多いレビュー記事となっています。
「EOS M6 Mark II」は素晴らしいカメラであるが、まず最初にやる事はより良いレンズを手に入れる事であると結論付けています。現行の限定的なEF-Mレンズラインアップは、あなたの要望に応える事ができるのだろうか?と再び疑問を呈しています。
ISO感度耐性は…
- ISO100~ISO400 … 低ノイズ
- ISO800 … ノイズが出現しはじめる ※影の部分では顕著になる事も
- ISO1600 … ディテールが飽和し始めるが良好
- ISO3200 … まだ使用可能なレベル
- ISO6400 … ノイズが強くなるにつれて、ディテールも失われ始める
- ISO12800 … Web用にリサイズして使用、モノクロで使用するのであれば、まだ使える事も
- ISO25600~51200 … 使用は避けた方が良い
…と判断しています。