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キヤノン EOS R5 8K/4K 深刻な熱問題 報告記事が登場 8K動画3分の時もあるらしい

キヤノン EOS R5 がついに正式発表され大きな話題となっていますが、EOSHDが「EOS R5」は4K/8K撮影において深刻な熱問題があると報告記事を掲載しました。発表前の情報(噂)で「EOS R5」に8K熱問題はないと言われていませしたが、どのような熱問題が顕在化しているのでしょうか。

英国最大のプロビデオ販売代理店CVPから報告を受けた記事となっているので、ちゃんとしたテストを行った結果、熱問題が発覚した事が伺えます。

「EOS R5」の製品ページを見てみると常温における8K連続撮影時間は最大20分、4K60p(クロップあり)で最大25分となっていて、ちゃんと " 撮影状況や周辺環境によりカメラ内部の温度が上昇した場合はさらに撮影時間が短くなります。" と注意書きを掲載している事が確認できます。一度オーバーヒートしてしまい停止してしまうと、なかなか放熱できず記録時間の制限をかなり受けるとのこと。

どうやらキヤノンのが言う " 常温 " は23℃で測定した時間で、より高温な場所や直射日光を受ける条件下では20分が10分になると聞いていた模様。実際に使用してみるとより深刻な熱問題があった事が伺えます。

EOS R5 動画連続撮影時間スペック

  • 8K30p RAW … 20分
  • 8K30p … 20分
  • 4K60p (クロップなし) … 35分
  • 4K60p (8.2Kオーバーサンプリング) … 30分

EOS R5 熱で停止した後の動画連続撮影時間

  • 8K30p 電源Offにして10分放熱後 … 連続撮影時間 3分
  • 8K30p 電源Offにして20分放熱後 … 連続撮影時間 8分
  • 4K60p (クロップなし) 電源Offにして10分放熱後 … 連続撮影時間 10分

「EOS R5」は、パナソニック「S1H」のようにファンや放熱構造はなく、一般的なカメラと同じと思われるパッシブ・クーリング(放熱で自然冷却)を採用している為にオーバーヒートが起き易い模様。「EOS R5」のボディサイズは維持する方向性でしかも防塵防滴仕様なので通気孔もなく、熱が溜まりやすいのかもしれません。※パナソニック「S1H」は、ファンを搭載した放熱構造を採用しながらも防塵防滴仕様

一番大きな問題は一度オーバーヒートしてしまうとファンがない為になかなか内部の温度が下がらず、実用的な連続撮影時間を実現できない模様。オーバーヒート後 10分放熱しても8Kは3分しか撮影出来なかった事が分かります。加えて20分待っても8分しか8K動画撮影が出来ず、加えて4K撮影においても熱問題がある事を伝えています。

EOSHDの管理人はシネマトグラファーなので「EOS R5は、4K24pでもちゃんとギャラが出る仕事には使えないかもしれない」と意見も掲載。このままだと「EOS R5」は、パナソニック「S1H」のようにNetflix認定カメラになる事は難しいかもしれません。 個人的にてっきりシグマ「fp」のように何かしら対策を施して放熱性を確保しているものと思っていました。

あと「α7S III」も「S1H」のように何かしら冷却構造を採用していると噂されているので、「EOS R5」の8K/4K熱問題は、動画用途において悩ましい問題になる可能性があります。この辺は、多くの「EOS R5」が動画を撮影し判断が下されるのではないでしょうか。それを決めるのは顧客です。