キヤノン EOS R5 分解記事が登場 熱の原因はCPUの模様 熱対策しても…
EOSHDの記事で知ったのですが、海外でキヤノン EOS R5 分解動画が公開され話題となっています。
分解と熱対策結果情報は中国経由。「EOS R5」分解動画はソニーが中国で出資しているbilibiliに公開されています。baidu(百度)の掲示板にその一部始終が画像付きで掲載。ちなみに今回の分解で「EOS R5」のEVFはソニー製である事が分かったそうです。再生時間のスライダー表示させる埋め込み設定が良く分からず、部分的に飛ばして観たい方はお手数ですがbilibiliで観ていただければ。
自分は中国は全然分からないのでEOSHDの記事を参考に見てみると…
- CPU自体に、サーマルパッドや放熱グリスなどは施していない
- CPUを取り囲む4つのメモリはサーマルパッドを貼っている ※一部がCPUに掛かっている
- EVFの背面にも熱伝導素材が貼ってある
メモリに貼っているサーマルパッドがCPUの2/3ぐらい掛かっていて、メモリの熱がCPUに放熱され最悪であると掲載。メモリとCPUのサーマルパッドは、別々に独立してないければいけないと主張。冒頭で、基盤の配置とか構成がCPUの熱を(逃がすのではなく)貯めるようになっている事を伺わせる文言も掲載。※動画を観る限りCPUとメモリを配置した基盤の上に金属をプレートを間に挟んでさらに1枚基盤を載せている事が分かります。
CPUは熱の原因ではない : CMOSセンサーの温度を測定するためヒートガンを配置しEOS R5の熱源でない事が明らかになったと掲載しています。センサーは40°を超える事はない模様。※ヒートガンは、温度を測るモノではなく熱風を出す道具になります。
CPUとメモリを配置してある基盤の下の(放熱の為と思われる)金属フレームに放熱グリスを塗り、金属フレームに放熱し易いよう処理した画像が掲示板に掲載されており、EOSHDの記事を見る限りこれらの処理でCPU温度は47°を超えないレベルになった模様。しかし20分でカメラはシャットダウンしてしまったとのこと。実は温度を見ておらず、ファームウェアが決められた条件でカウントダウンしてしまうのか…この辺のところは断定してしまうのは個人的に早い気がします。
EOSHDの主張 : 高温になるのが分かっているにCPUに独自のサーマルパッドを施していない事を最初に挙げています。周辺に配置したメモリに貼ってあるサーマルパッドでCPUの2/3をカバーし兼用しているのはいいかげんであると指摘。ファームウェアはちゃんと温度を測っているのか、決められた条件でカウントダウンする仕様なのか疑問を呈しています。あとは回復時間が長い事…カメラ背面から氷で冷やしても回復に時間が掛かった例も挙げ不満気。
やはりEOSHDは「EOS R5」の熱問題がハードウェアに起因しているのであれば、費用が掛かるが再設計とリコールが必要になるのではないかと、以前からの主張している考えも掲載。実際にキヤノンが本当に放熱対策したかったのであれば、CPUにちゃんと放熱用熱伝導素材を施し、金属フレームに熱を伝えてるような対策を施すのではないか?と推測。加えて(最高で8K動画撮影可能なカメラなのに関わらず)ヒートパイプやヒートシンクそしてヒートスプレッダーなど何かしら(物理的な)熱対策が施されていない事を不思議がっています。