ホーム > カメラニュース 2020 > DXOMARKが、キヤノン EOS R6 センサースコアを公開

DXOMARKが、キヤノン EOS R6 センサースコアを公開

DXOMARKが、キヤノンのRFマウント フルサイズミラーレス ニュースタンダード機「EOS R6」センサースコアとレビューを掲載しました。「EOS R6」は競合機と総合スコアで5ポイント差を付けられていますが、各項目で同等であると主張した不思議な絶賛レビューとなっています。

元記事では最大のライバルである「α7 III」と比較していなかったので、スクリーンショットは以下のように比較してみました。ソニー「α7 III」は発売から2年9ヶ月ぐらい経つ機種で、ニコン「Z 6II」スコアがまだ掲載されていないので2018年11月に発売された「Z 6」との比較スクリーンショットになります。

キヤノン EOS R6

EOS R6 センサースコア

  • 総合スコア : 90ポイント
  • 色深度 : 24.2bits
  • ダイナミックレンジ : 14.3Evs
  • ISO高感度耐性 : 3394ISO

総合スコアは90ポイントを獲得し、データベース上フルサイズカメラ・中判センサー全体で31位、フルサイズセンサー全体で29位、キヤノンカメラだけでみた場合は3位のスコアとのこと。ちなみに「α7 III」の総合スコアは96ポイント、「Z 6」は95ポイントとなっています。

「EOS R6」のセンサー特性は、EFマウント フラッグシップ機である「EOS-1D X Mark III」と非常に似ているとのこと。※キヤノンは、EOS-1D X Mark IIIのセンサーをカスタマイズして「EOS R6」に搭載した事を明らかにしています。

DXOMARKは、まだクラスをリードするに至っていないが、このところのキヤノン製センサーは、ダイナミックレンジ、ノイズレベル、色の正確性(再現性)など着実に進歩し改善されつつあると擁護。

ちなみにDXOMARKは、ニコン「Z 6」とパナソニック「S1」と比較して各項目を技術的に解説。掲載している各項目の比較グラフを見てみてもこの3機種は良い勝負である事が確認できます。しかし、なぜ「EOS R6」は、総合スコアで「Z6 / S1」と5ポイント差が出てしまうのか、直接的な理由には触れていません。同等であれば「EOS R6」の総合スコアは、もっと競合機と肉薄すると思うのですが…。※「Z 6」と「S1」の総合スコアは、95ポイント。

DXOMARKの結論 : キヤノン「EOS R6」は、「EOS R5」と同時にローンチされたため少々脚光を浴びる度合いが少なかったかもしれないが、競争力あるスペックに仕上がっており非常に有能なカメラであると評価しています。ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)、高速連写、中身がある動画機能、使い勝手が良いデュアルピクセルCMOS AF IIなどの機能を挙げ、オールラウンドカメラに仕上がっている事を解説。

2000万画素センサーは実質「EOS-1D X Mark III」と同じ性能を有しており、すべてのISO感度域で素晴らしいダイナミックレンジを実現し全体的に上手く機能しているだけでなく、良好な色味と低いノイズを実現しており「EOS R6」は、多くの様々なジャンルで活動する(プロ)写真家の中で根強い人気を集める事になりそうだと結論付けています。