キヤノン 2020年カメラ販売台数は半減した模様
キヤノンマーケティングジャパンが、2020年12月期決算発表を行いました。デジタルカメラやインクジェットプリンターを含む2020年コンスーマ事業は黒字ですが、年間カメラ販売台数は半減した事が伺えます。
決算発表説明会資料(PDF)の8ページに各セグメントの年回累計(2020年1月~12月)が掲載されておりコンスーマ事業は、売上高1,249億円 / 営業利益 122億円の黒字で、前年比で売上高は79億円減でしたが営業利益は54億円増となっています。
※キヤノンマーケティングジャパンにおける販売台数データは、世界市場ではなく国内市場のものと思われます。
9ページのコンスーマ事業の2020年Q4実績の中に2020年のデジタルカメラとインクジェットプリンターの販売台数が分かるデータが掲載されています。
- レンズ交換式カメラ … 56%減 (一眼レフ61%減 / ミラーレス49%減)
- コンパクトデジタルカメラ … 37%減
実数ではないですが、対前年比(2019年)で販売台数が半減している事が確認できます。特にデジタル一眼レフは61%減となっています。ミラーレスでは、去年主要機種「EOS R5」と「EOS R6」を発売したものの、供給が追い付いていないでの、それも影響しているのかもしれません。
この資料の説明では、売上高はインクジェットプリンター本体やレンズ交換式デジタルカメラ、ITプロダクトの売上が増加したこと等により増収と説明していますが、人件費だったり販管費のやりくりで営業利益を増やした事が伺えます。
決算短信資料(PDF)には…
デジタルカメラは、Go To トラベル事業等により一時的に需要が増加したものの、依然として外出自粛等によ り個人のお客さまの購入に対するマインドは低く、需要は低調に推移しました。また、カメラ販売店や家電量販 店等においては一時的に臨時休業や営業時間の短縮が実施される等、販売機会も制限されました。当社では、当期に発売したミラーレスカメラの「EOS R5」「EOS R6」「EOS Kiss M2」が好評をいただいたものの、レンズ交換式デジタルカメラ及びコンパクトデジタルカメラの売上は大幅に減少しました。 ※2020年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結) より
本日1月28日は「キヤノン株式会社」の決算発表で、カメラ事業のより詳しい状況や今後の方向性が分かるかもしれません。今回のデータは、あくまでもキヤノンマーケティングジャパン側のデータです。