キヤノン決算発表(2021年7~9月) イメージングは堅調に推移 RFレンズ2本発表を示唆
キヤノンが、2021年12月期 第3四半期 決算 (2021年7~9月) 発表を行いました。引き続き「EOS R5」「EOS R6」は好調で売上は堅調に推移しRFレンズは計画を上回る本数を売り上げ増益とのこと。今年中にRFレンズ26本をラインアップする予定である事を明らかに。
キヤノンの四半期は、Q1(1~3月)、Q2(4~6月)、Q3(7~9月)、Q4(10~12月)となっているので、今回は第3四半期決算になります。まずはキヤノン全体の第3四半期決算を見てみましょう。※内容はノート付きの決算資料を基に構成しています。
キヤノン全体のQ3実績
- 売上高 … 8,333億円 (対前年比 +9.8%)
- 営業利益 … 587億円 (対前年比 +206%)
- 純利益 … 493億円 (対前年比 +196.1%)
売上高は、前年Q3 7,589億円 → 8,333億円 と+9.8%増益となっています。もちろんコロナの影響で部品不足の影響は出ているそうですが、需要自体は大きな変化はなかったとのこと。対前年で見ると営業利益と純利益の改善っぷりが印象的な決算に。
イメージング(カメラ)Q3実績
- Q3売上 … 1,002億円
- 年間売上見通し … 4,406億円
世界市場規模は590万台になると想定
カメラ市場は、欧米を中心とした個人消費の強さに加えて、各社のフルサイ ズミラーレス新製品投入により高品質な映像表現のニーズが喚起され、引き続き堅調に推移しています。しかしながら、世界的な部品不足で今年の市場規模は前回公表から10万台減の590万台になると想定しており、当社の販売台数も、5万台減の295万台を見込んでいます。
キヤノンはQ3に " 64万台 " のカメラを販売し、年間見通し台数は " 295万台 " を見込んでいる事が分かります。カメラ世界市場全体で " 590万台 " と想定しており本当にカメラ市場が縮小した事を実感。個人的に500万~600万台ぐらいが底であって欲しいかも。
「EOS R5/R6」が引き続き好調でRFレンズは計画を上回る販売台数
当社の第3四半期については、「EOS R5/R6」は発売から1年が経過しましたが、販売は引き続き好調であり、またラインアップを拡充したレンズについても、本体との相乗効果によって計画を上回る本数を販売し、増収となりました。
発表当時は賛否両論ありましたが「EOS R5」は売れ続けています。RFレンズは好調の「EOS R5/R6」に刺激され売上を伸ばしている模様。しかもRFレンズは利益率の高いLレンズを中心にラインアップを拡充してるところもポイントではないでしょうか。
年内にRFレンズ26本をラインアップする予定
レンズのラインアップは年内に26本まで増やす予定ですが、今月、キヤノンで初めてVR映像の撮影に特化したレンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を発表しました。「EOS R5」に装着することで、180度 3D VR 映像を手軽に撮影でき、ユーザーの映像表現をVRの領域まで広げる製品として話題を集めています。
先日キヤノンが発表した「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」が24本目のRFレンズなので、今年はあと " 2本 " 新レンズが登場しそうな展開に。ここ最近キヤノンは発表してもその新製品がすぐ供給不足リスト入りしてしまい予約が必須な状況だけに供給不足を解消していく必要があります。
11月に「EOS R3」を発売し、今後も新製品を効果的に投入していく
11月からは、「EOS R3」がラインアップに加わりますが、本体およびレンズの新製品を今後も効果的に投入することで、製品の競争力を強化し、高い収益性を維持してまいります。
「EOS R3」の発売に連動して何かしら新レンズが2本発表されそうな気もします。今後「高画素センサー搭載 EOS R」や「EOS R1 (仮名)」そして「EOS R7 (EOS 7D Mark II 後継機)」などが登場する可能性があるのでしょうか。