「RF16mm F2.8 STM」は、安価で汎用性ある超広角単焦点レンズ
ePHOTOzineが、キヤノンのRFマウント F4通し 超広角単焦点レンズ「RF16mm F2.8 STM」レビューとサンプル画像を掲載しました。「RF16mm F2.8 STM」は光学的に完璧なレンズではないが、お値打ち価格で汎用性あるレンズであると評価しています。
RF16mm F2.8 STMの長所
- 卓越した中央部のシャープネスが素晴らしい
- 事実上 中央部の色収差(CA)はないと言って良いレベル
- 歪曲は低いレベル制御しており直線的
- 最短撮影距離 ※13cm
- 超広角で控え目な周辺減光
- 小型軽量
- 高速で実質的に静音と言って良いAF
- プログラム可能なコントロールリング
- 非常にお手頃価格 ※キヤノンオンラインストア価格 41,800円(税込)
- 上手く仕上がっている
RF16mm F2.8 STMの短所
- レンズフードが付属していない ※レンズフード EW-65C 希望小売価格 4,180円
- 特にF値開放付近では周辺部のシャープネスが低い
- 周辺部の色収差(CA)は明らか
- 防塵防滴仕様ではない
4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出。「RF16mm F2.8 STM」はお値打ち価格で用途が広いレンズであり、非常に良好な結果をもたらしてくれると選出理由を挙げています。
評価・結論
技術的に完璧なレンズではないが、完璧に使用可能で非常にお手頃価格で汎用性ある超広角レンズであると第一声。仕上がりは良く、光学的な欠点の多くはこのレンズが意図している用途において重要な欠点ではないかもしれないと解説。
特に卓越したVolgレンズになる可能性があり、低歪曲は建築撮影において理想的で、この焦点距離における映し出される世界は、シャープで印象的な画像を実現していると評価。※real-world distancesを " この焦点距離における映し出される世界 " と意訳しました。
特に「RF16mm F2.8 STM」提示価格を考えると " かなりお勧めレンズ " に選出する必要があると結論付けています。
MTFチャート
- 16mm 中央部 … F2.8～F5.6まで卓越し、F8～F16まで素晴らしく、F22は非常に良好
- 16mm 周辺部 … F2.8～F5.6まで非常に良好、F8～F16まで良好、F22はまずまず
実際に掲載されているMTFチャートを見ると、中央部と周辺部には差がある事が確認できます。Vlogのような用途の場合であれば周辺部性能は問題になる事はないと解説。
色収差(CA)チャート ※出来る限りカメラ内補正をオフにして測定
中央部の色収差はほぼないと言って良いレベルですが、周辺部はF2.8から1pxを超えてきており明らかにフリンジが存在するとのこと。なので被写体によってはソフトウェアによる補正が必要になるかもしれないと指摘しています。
フレア耐性
レンズフードが付属していないものの、フレアは非常に良く制御していると解説。
歪曲
樽型歪曲が存在するものの -0.20% で歪みは非常に低いとしながらも、カメラ内補正の可能性を示唆しており、それを受け入れるしかないと掲載。
ボケ味
ボケ味は超広角ズームレンズの得意分野ではなく、被写界深度が深く背景がボケることはあまりないとしながらも、ボケ味自体は心地良いと解説しています。
周辺減光
周辺減光は目立つが、超広角レンズとしてまったくもって許容範囲と解説。このレンズよりも見劣りがする非常に高価なレンズはたくさんあるとのこと。