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キヤノン2022年秋の決算発表 さらに強固なEOS Rシステムのラインアップを築き上げる

キヤノンが 2022年12月期第3四半期 (2022年7月~9月) 決算発表を行いました。イメージング(カメラ)は大幅な増収となり、さらに強固なEOS Rシステムのラインアップを築き上げる事を明言しています。

キヤノン決算

各社のミラーレスカメラと交換用レンズの新製品投入により、需要は景気減速の中でも堅調に推移しており、 2022年の市場見通しは545万台と前年から微増を見込んでいます。

当社の第3四半期については、製品供給量の増加とAPS-Cサイズセンサーのミラーレスカメラの新製品「EOS R7」と「EOS R10」が加わったことで販売台数が前年から2桁伸び、レンズの売上増加と併せて大幅な増収となりました。

年間の販売台数見通しは、需要を満たすだけの十分な供給ができないため前回計画と同様の280万台になりますが、当社はミラーレスカメラEOS Rシリーズの製品ラインアップを着実に強化し、需要を喚起してきています。フルサイズセンサーモデルの「EOS R5」と「EOS R6」はプロやハイアマチュアユーザーから引き続き高い支持を受けており、さらにAPS-Cサイズセンサーの新製品2機種は、小型・軽量の特長を生かし、本格的な撮影をより気軽に楽しみたいユーザーに対し、一眼レフからの買い替えやエントリー機からのステップアップを促しています。また、RFレンズ についても現時点で32モデルまで拡充しており、ユーザーに対し多様な選択肢を提供しています。

今後、さらに強固なEOS Rシステムのラインアップを築き上げていくことで、マーケットシェアの拡大と高い収益性の維持を図ってまいります。※キヤノン説明会資料ノート付き(PDF)より

カメラQ3実績 売上高

  • 2021年Q3 … 1,002億円
  • 2022年Q3 … 1,321億円 (前年同期比 +31.8%)

売上高だけ見ても好調である事が伺え、カメラとネットワークカメラを合せた営業利益は177億円 → 366億円となり前年同期比で+106.4%と大幅増収となっています。

カメラQ3 販売台数

  • 2022年Q3 … 73万台 (伸び率 +14%)

Q3のカメラ販売台数自体も伸びており、RFマウント APS-C「EOS R7」と「EOS R10」の市場投入で新しい顧客を獲得している感じでしょうか。上記のプレゼンノートを見る限りフルサイズ機「EOS R3」「EOS R5」「EOS R3」も好調である事が伺えます。

イメージング(カメラ) 通期見通し ※2022年1月~12月

  • 5,201億円 (前年比 +20.1%)
  • 販売台数 280万台 (伸び率 +2%)

2022年の市場見通しは545万台でその内の280万台をキヤノンが売り上げる見通し。カメラ本体だけではなくRFレンズも好調で「さらに強固なEOS Rシステムのラインアップを築き上げていくことで、マーケットシェアの拡大と高い収益性の維持を図ってまいります。」と明言しています。

年末商戦に向けた在庫と供給状況

第4四半期は、カメラやインクジェットプリンターなどのコンシューマー製品は年末の商戦期を迎え、またオフィス複合機やメディカル、露光装置も製品供給量が大きく増加していますので設置まで効率よく進め、1兆2,000億円を超える売上を目指していきます。

また、部品逼迫の解消にはもう少し時間を要すると思われますが、状況は一時期よりも改善し生産も安定化してきており、工場の部品在庫について も通常の水準に向けて徐々に減少していく見込みです。※キヤノン説明会資料ノート付き 在庫状況(PDF)より

カメラだけの話ではないですが、年末商戦に向けて製品在庫を増加させる事を示しており、部品供給解消にもう少し時間が掛かるとしているものの生産は安定化しつつある模様です。