キヤノン年間決算発表 2025年度はイメージンググループ全体で1兆円を超える売上を目指す
キヤノンが年間決算(2024年1月-12月実績)発表を行いました。2025年度(2025年1月-12月)の見通しでイメージング全体で1兆円を超える売上を目指す事を明らかにしています。

レンズ交換式カメラは、プロフォトグラファーやカメラを趣味とする方の静止画撮影ニーズや、SNSユーザーの動画撮影ニーズによって、需要は安定しています。加えて各社の拡販投資による需要喚起もあり、2024年は前年を上回る630万台となり、2025年も同水準で推移すると見ています。
当社は、下期にプロ・ハイアマチュア向けの「EOS R5 Mark II」とフラッグシップ機である「EOS R1」の2つの新製品を投入したことに加え、エントリー機も販売プロモーションを展開し、商戦期である第4四半期は売上を14.6%伸ばし、年間でも6.5%の増収となりました。
2025年も、「EOS R5 Mark II」、「EOS R1」を中心にフルサイズ機の販売を増やす計画であり、カメラ本体の平均売価を上昇させるとともに、RFレンズの販売増加にもつなげていきます。また、SNSの普及により、スマートフォンと異なる映像を手軽に撮影できるコンパクトカメラの人気も若者を中心に高まってきており、「PowerShot G7 X Mark III」など高価格 モデルを中心にバックオーダーが積み上がっています。増産体制を整え供給量を増やすことで売上を伸ばし、カメラ全体では8.2%の増収を目指します。※2024年12月期 決算説明会資料(ノート付)より
イメージング実績 ※2024年1月-12月実績
- 売上 … 9,374億円 (カメラ 5,799億円 / ネットワークカメラ他 3,575億円)
- 営業利益 … 1,513億円
- カメラ台数 … 284万台
フラッグシップ機「EOS R1」と人気5シリーズ「EOS R5 Mark II」だけでなくプロモーションによりエントリー機も好調で2024年におけるカメラ事業の売上は前年比で+6.5%、ネットワークカメラ他事業は+12.8%、イメージング全体の営業利益は前年比で+3.9%だった事が分かります。フルサイズミラーレスカメラが好調とのこと。コンパクトデジタルカメラの需要が高まってきているところも興味深く感じます。
イメージング通期見通し ※2025年1月-12月
- 売上 … 1兆367億円 (カメラ 6,273億円 / ネットワークカメラ他 4,094億円)
- 営業利益 … 1,692億円
- カメラ台数 … 290万台
イメージングのカメラは、「EOS R1」、「EOS R5 Mark II」を中心にフルサイズ機の販売を増やし、RFレンズの売上も拡大していきます。また、若者を中心に人気が高まっているコンパクトカメラも増産して販売を増やし、カメラで8.2%の売上成長、ネットワークカメラは、市場を上回る14.5%の売上成長を実現することで、イメージンググループ全体で10.6%成長し、1兆円を超える売上を目指します。※2024年12月期 決算説明会資料(ノート付)より
2025年1月30日時点のイメージングの通期見通しは、売上1兆367億円 (カメラ 6,273億円 / ネットワークカメラ他 4,094億円)、営業利益 1,692億円となっており、イメージング全体で売上1兆円を目指す事を明らかに。ちなみにシャッターユニットなどのカメラ部品・ユニットを製造するキヤノン電子の決算発表を見てみると、カメラ関連は在庫調整を解消し2025年は回復する見通しを出しています。