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キヤノン 2025年Q3決算発表 イメージングは売上高は好調も営業利益は関税の影響あり

キヤノンが、2025年12月期 第3四半期 決算発表 (2025年7月-9月実績) を行いました。イメージングは、ミラーレスカメラとコンパクトデジタルカメラが好調で売上高を伸ばすものの、関税やプロダクトミックスの悪化で前年同期比で営業利益が影響を受けています。

決算発表

イメージングビジネスユニットでは、EOS R50やEOS R50 Vを中心としたミラーレスカメラや、増産対応をしたコンパクトデジタルカメラが手軽な撮影を求めるニーズを捉え、増収となりました。ネットワ ークカメラは、米国関税引き上げに伴う駆け込み需要により一部売上が上期にシフトした影響はあったものの、当四半期も米国を中心に売上を伸ばしました。これらの結果、当ユニットの売上高は、前年同期比5.9%増の2,536億円となりましたが、税引前四半期純利益は、米国関税によるコストアップの影響やプロダクトミックスが悪化した影響などにより、前年同期比12.4%減の390億円となりました。当四半期累計の売上高は10.1%増の7,264億円、税引前四半期純利益は、10.1%増の1,114億円となりました。※決算短信(PDF)より

イメージング Q3 売上高/営業利益 ※2025年7月-9月実績

  • 売上高 … 2,536億円 (カメラ 1,527億円、ネットワークカメラ他 1,009億円)
  • 営業利益 … 381億円 (前年同期比 -12.6%)
  • カメラ台数 … 73万台

イメージング Q1-Q3 売上高 ※2025年1月-9月実績

  • 売上高 … 7,264億円

イメージング 通期見通し ※2025年1月-12月

  • 売上高 … 1兆497億円
  • 営業利益 … 1,634億円
  • カメラ台数 … 300万台

カメラ事業のQ3売上高は前年同期比で+4.6%と堅調で、数が出るEOS R50シリーズや生産増強中のコンパクトデジタルカメラが好調である事が伺えます。売上高自体は米国関税の影響を受けていませんが、営業利益では米国関税のコストアップやプロダクミックスの影響を受けている事が伺えます。

レンズ交換式デジタルカメラ市場は、動画撮影ニーズや若年層の需要の高さを背景に、堅調に推移する見通しです。ネットワークカメラは、セキュリティ用途以外でも多様な分野での成長が見込まれ、引き続き安定した需要が継続する見通しです。※決算短信より

カメラ事業の通期見通しは、堅調に推移すると見通ししています。ここ最近「EOS R6 Mark III」や新レンズの発表が噂されており、海外ではホリデーシーズン需要、日本では年末年始商戦を見据えた動向に注目したいところ。キャッシュバックキャンペーンも含めて。