日立が、動画撮影後に容易にピント調整ができるレンズレスカメラ技術を開発
日立がレンズが不要な " 動画撮影後に容易にピント調整ができるレンズレスカメラ技術を開発 " した事を発表しました。薄型軽量化と高性能化を実現し、モバイル機器や車、ロボットなどへの適用が可能な模様です。
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、レンズの代わりに同心円パターンを印刷したフィルムを用いて、動画撮影後に容易にピント調整ができるレンズレスカメラ技術を開発しました。レンズが不要となることでカメラの薄型軽量化を実現し、モバイル機器やロボットなどのデザインを損ねることなく、より自由な位置にカメラを設置することが可能となります。また本技術は、平面情報に加え、奥行き情報も画像センサーに記録することができるため、撮影後でも任意のピント位置で動画を再生することが可能です。撮影した映像からピントを合わせたい対象物を自由に選択して再生することができるため、本カメラをモバイル機器や車、ロボットに搭載することで、作業支援、自動運転や人の行動分析など、幅広い用途での活用をめざします。※プレスリリースより
モアレ縞を用いた撮影画像処理技術と撮影後のピント調整技術を確立する事で実現した "レンズレスカメラ技術 " で、2016年11月17日(木)~18日(金)に東京工業大学で開催されるInternational Workshop on Image Sensors and Imaging Systems (IWISS16)で発表する予定とのこと。
技術的な詳細はプレスリリースに掲載されていて、ある条件の元で行われた実証実験で " 標準的なノートパソコンで毎秒30フレームで動画撮影できる " 事が確認できたそうです。