dpreview アワード 2018 発表 栄冠に輝いたカメラ&レンズは?
dpreviewが「DPReview Awards 2018」を発表しました。dpreviewチームが独自の視点でその年を象徴する製品をカテゴリー別で選出する賞で、今年はニコンとキヤノンがフルサイズミラーレス市場に参入しましたが、どの製品を選出しているのでしょうか。※Update : 海外版 ソニー α Universeが「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」「ベスト・ミドルレンジ・レンズ交換式カメラ」「ベスト・コンパクト / レンズ固定式カメラ」「ベスト単焦点レンズ」を受賞した事をアピールしています。
元記事と逆の順番でピックアップしました。
プロダクト・オブ・ザ・イヤー
- 富士フイルム X-T3 ※次点
- ニコン Z7
- ソニー α7 III ※受賞
- タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD
最高のフルサイズミラーレス機であると称しソニー α7 IIIが受賞。静止画・動画共に汎用性の高いカメラに仕上がっていて、魅力的で使い易く、プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2018に相応しい製品であると受賞理由を掲載しています。どうやらキヤノン EOS Rは、ショートリスト(最終選考)に残らなかった模様。最終選考にタムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDが選出されているのは、個人的に印象的です。
ベスト・ハイエンド・レンズ交換式カメラ (ILC)
- 富士フイルム GFX 50R ※次点
- ニコン Z7 ※受賞
- パナソニック LUMIX DC-GH5S
- パナソニック LUMIX DC-G9
「Z 7」はニコンにとって初のフルサイズミラーレス機で " 新しい時代 " を象徴する機種であり、Fマウントは将来性ある設計が施されていると掲載しています。次点は富士フイルムの中判ミラーレス機「GFX 50R」。「Z 7」の静止画におけるAFは、今後改善される可能性がある事模様。
ベスト・ミドルレンジ・レンズ交換式カメラ (ILC)
- キヤノン EOS R
- 富士フイルム X-T3 ※次点
- ニコン Z6
- ソニー α7 III ※受賞
X-T3は人気も評価も高い機種ですが、α7 IIIの牙城は崩せなかった模様。α7 IIIの受賞理由として、ボディ内手ブレ補正機構、パワフルなAFシステム、素晴らしい4K機能などを挙げています。多くのカメラ資金を投入する事なくオールマイティなカメラを探している人にとって、(競合他社は)α7 IIIを打ち負かす事は難しい模様。
ベスト・エントリークラス・レンズ交換式カメラ (ILC)
- キヤノン EOS Kiss M (海外名 EOS M50) ※受賞
- 富士フイルム X-T100
- ニコン D3500 ※次点
- オリンパス PEN E-PL9
EF-Mシリーズは、RFマウントと互換性はないものの「EOS Kiss M」は本当に使い易く、小型軽量ボディに上手く機能をまとめた事を高評価し今年最高のエントリークラスミラーレス機に仕上がっている事が伺えます。
ベスト・コンシューマー 静止画/動画 カメラ
- 富士フイルム X-H1
- 富士フイルム X-T3 ※受賞
- ニコン Z6 ※次点
- ソニー α7 III
ベスト・コンパクト / レンズ固定式カメラ
- 富士フイルム XF10
- ニコン COOLPIX P1000 ※次点
- パナソニック LUMIX DC-LX100 II
- ソニー サイバーショット DSC-RX100 VI ※受賞
ベスト単焦点レンズ
- キヤノン RF50mm F1.2L USM
- ソニー FE 24mm F1.4 GM ※受賞
- ソニー FE 400mm F2.8 GM
- シグマ 56mm F1.4 DC DN ※次点
レンズもソニー強しという感じで、小型軽量なレンズで風景・天体写真をはじめ低照度写真やポートレートなども有用で、開放から驚くほど端から端までシャープネスを実現し、コマ収差はほとんど無く、ボケ味は滑らか、パープル・グリーン フリンジも良く制御されたレンズで全会一致でベスト焦点レンズに選出したと掲載しています。
ベストズームレンズ
- キヤノン RF28-70mm F2 ※次点
- キヤノン RF24-105mm F4
- タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD ※受賞
- タムロン 70-210mm F/4 Di VC USD
Eマウント フルサイズ対応 小型軽量標準ズームレンズ タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXDが受賞。光学性能・接写性能・比較的高速で静音なAF・快適なハンドリング、お手頃な価格設定などを受賞理由に挙げています。このレンズは国内でも大人気で需要が供給を上回り数ヶ月待ちの状態が続いています。キヤノン RF28-70mm F2の評価も高く、このレンズを使用するにあたって本格的なプロ機の登場に期待しています。
ベスト・プロシューマー(セミプロ)・カメラドローン
- DJI Mavic 2 Pro ※受賞
- DJI Mavic Air ※次点
- Parrot ANAFI
- Skydio R1
ベスト・スマートフォンカメラ
- Apple iPhone XS ※受賞
- Google Pixel 3 ※次点
- Huawei Mate 20 Pro
- Samsung Galaxy S9+
- ソニー Xperia XZ3
ベスト・ビデオ・アクセサリー
- Atomos Ninja V ※次点
- Blackmagic DaVinci Resolve 15
- DJI Ronin-S ※受賞
- シグマ Cine 28mm / 40mm / 105mm T1.5 FF
ベスト・フォトグラフィー・アクセサリー
- Adobe Lightroom CC 2.0
- Canon Speedlite 470EX-AI
- Wandrd Prvke 21L Backpack ※受賞
- Western Digital My Passport Wireless SSD ※次点
やはり海外ではソニーの評価は高い事が伺える結果に。今後国内のいくつかのカメラ・アワードの受賞結果が発表されると思いますが、国内では「キヤノン EOS R」「ニコン Z 6」「ニコン Z 7」 が受賞する傾向が強そうな予感。
選出されたカメラ&レンズのほとんどがミラーレス用で主役はデジタル一眼レフからミラーレス機に移行しつつある事が伺えます。市場縮小が叫ばれていますが、1年を通して力の入ったカメラ&レンズが市場に登場し、特にフォトキナ 2018に向けた新製品発表は凄かった印象。2019年さらに魅力的な製品の登場に期待です。