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dpreview アワード2019 発表

dpreviewが「DPReview Awards 2019」を発表しました。世界中で影響力を持つdpreviewスタッフが、部門別にどのようなお気に入りカメラ&レンズを選出したのでしょうか。

プロダクト・オブ・ザ・イヤー

  • アップル iPhone 11 Pro
  • キヤノン RF70-200mm F2.8L IS USM
  • 富士フイルム GFX100 ※次点
  • ソニー α7R IV ※受賞

全体的に「ソニー α7R IV」は、ソニー最高のミラーレス機とのこと。解像度・AFシステム・動画性能を評価。あと現時点でキヤノンとニコンから直接的な対抗機が存在しない事も恩恵を受けている事も指摘しています。ただしキヤノンとニコンが「α7R IV」の競争力を削ぐにはかなり凄い製品が必要になってくると解説しています。

イノベーション・アワード

  • キヤノン RF70-200mm F2.8L IS USM ※次点
  • 富士フイルム GFX100 ※受賞
  • オリンパス OM-D E-M1X
  • ピークデザイン 旅行三脚 (トラベル・トライポッド)

新たな革新的な機能が搭載されている訳ではないが、1億画素中判センサーを搭載しながらも、ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)、像面位相差AFを採用し、動画性能も良好で、総合的な要素を評価して「富士フイルム GFX100」が受賞しています。あと富士フイルムの取り組みにより中判フォーマットが認知されつつある事も評価。

ベスト・ハイエンド・レンズ交換式カメラ

  • 富士フイルム GFX100
  • オリンパス OM-D E-M1X
  • パナソニック LUMIX S1R ※次点
  • ソニー α7R IV ※受賞

4世代目にあたるソニーの高画素機「α7R IV」は、現時点の市場において最も性能が高く、バランスの良いレンズ交換式カメラであると解説。高画素だけでなく、高速連写10コマ/秒を実現し、AFトラッキング性能は業界をリードする出来栄えで、高画素カメラの中で最高の4K動画撮影が可能であると高い評価をしています。加えて防塵防滴性能が強化され、バッテリ―ライフの向上、エルゴノミクスなどもポイントに挙げ全体的に評価が高い事が伺えます。

ベスト・ミドルクラス・レンズ交換式カメラ

  • キヤノン EOS M6 Mark II ※受賞
  • 富士フイルム X-T30
  • ニコン Z 50 ※次点
  • ソニー α6600

これまでキヤノンが、良好で信頼性の高いレンズ交換式カメラを造ってきた事が「EOS M6 Mark II」に反映されており、3250万画素センサーを搭載し素晴らしい解像度とダイナミックレンジを実現していると評価。意識高い系ユーザー(上級者)に対しても説得力ある機種に仕上がっていると選出理由を挙げています。あと高速連写14コマ/秒、クロップされる事のない4K動画も解説。競合機を圧倒するスペックでは無いが、万能機として仕上がっているとのこと。

ベスト・エントリークラス・レンズ交換式カメラ

  • キヤノン EOS M200 ※受賞
  • 富士フイルム X-A7 ※次点
  • オリンパス PEN E-PL10
  • ソニー α6100

最新機能を搭載している訳でないが、キヤノンは魅力的で感覚的に使えるエントリー機の作り方を心得ていると評価。前機種「M100」と比べて大きなアップデートはないが " 瞳(サーボ)AF " の採用をかなり評価しています。

ベスト・コンシューマー・動画/静止画カメラ ※ハイブリッドカメラ

  • 富士フイルム GFX100
  • パナソニック LUMIX S1 ※受賞
  • パナソニック LUMIX S1H
  • ソニー サイバーショット RX100 VII ※次点

「S1」と「S1H」を最高のハイブリッドカメラと評しながらも、「S1」は有料アップデートをする事により高価な「S1H」は多くのフィルムメーカーにとって必要ではなくなる可能性を指摘しています。動画用途において「S1」は、手ごわいカメラとなり得ると評価。dpreviewも「S1」をかなり使用している模様。

ベスト・コンパクト / レンズ固定式カメラ

  • キヤノン PowerShot G5 X Mark II
  • ライカQ2
  • リコー GR III ※受賞
  • ソニー サイバーショット RX100 VII ※次点

使い始めてすぐにお気に入りコンパクト機になったとのこと。「リコー GR III」は小型軽量ながらも、ボディ内手ブレ補正機構(SR)を搭載し、驚くほど綺麗な画像を実現し、旅行や日常生活に最適なコンパクト機であると選出理由を挙げています。動画性能には否定的ですが、純粋な写真用カメラであると解説。

ベスト単焦点レンズ

  • タムロン SP 35mm F/1.4 Di USD
  • シグマ 35mm F1.2 DG DN | Art
  • ソニー FE 135mm F1.8 GM ※次点
  • ニコン NIKKOR Z 85mm f/1.8 S ※受賞

汎用性とその価値は言うまでもなくパフォーマンスの高さを評価しています。価格に対しても評価が高く、比較的小型軽量レンズに仕上げている事もポイントに挙げています。ニコン Sライン F1.8シリーズの評価が高い事を感じさせるコメントも掲載。光学的にシャープネスが高く、事実上 色収差は無いと言って良いレベルで、非常に便利で実用的なレンズであると選出理由を挙げています。「Z 6」「Z 7」の素晴らしいポートレートレンズで、「Z 50」に装着すれば135mmの素晴らしいレンズになると解説。

ベストズームレンズ

  • キヤノン RF70-200mm F2.8L IS USM ※受賞
  • キヤノン RF24-70mm F2.8L IS USM
  • ニコン Z 24-70mm f/2.8 S ※次点
  • パナライカ DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH
  • ソニー E 16-55mm F2.8 G

「RF70-200mm F2.8L IS USM」は、本当に気に入っていると絶賛。(この手のレンズとしては)比較的軽量で、高速静音AFを実現し、レンズ内手ブレ補正機構(IS)は素晴らしいと性能面を評価しています。Nano USMテクノロジーをLレンズに採用した事も評価し、最も素晴らしいポイントは " 光学性能 " であるとかなり高い評価をしています。

ベスト・スマートフォンカメラ

  • アップル iPhone 11 Pro ※次点
  • Google Pixel 4 ※受賞
  • ファーウェイ P30 Pro
  • サムスン Galaxy S10 5G

ベスト・アクセサリー

  • DJI Osmo pocket
  • DJI Ronin-SC
  • Gnarbox 2.0 SSD ※受賞
  • ピークデザイン 旅行三脚 (トラベル・トライポッド) ※次点

受賞理由に関しては、かなりざっくり抜き出してみました。元記事には次点に選出した製品に関しても解説を掲載しています。dpreviewによる1年を締めくくるアワードの発表を楽しみしている方は多いのではないでしょうか。あと新年には、ホロ酔いぶっちゃけ(暴言)トーク記事やカメラ&レンズメーカーに向けてた辛口ウィッシュリスト記事も登場するのでしょうか。