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長期比較レビュー 富士フイルム X-Pro1 vs ソニー NEX-7 vs オリンパス OM-D E-M5

The Phoblographer が、富士フイルム X-Pro 1、ソニー NEX-7、オリンパス OM-D E-M5 を長期使用した比較対決レビューとサンプル画像を掲載しています。カテゴリー別に評価して勝者を決めています。

オリンパス OM-D E-M5 で撮影されたサンプル画像

人間工学 勝者 : ソニー NEX-7 … ソニー NEX-7は、サイズ・重量・グリップの設計のバランスが良く長時間使用した中でもっとも快適だった。

  • ソニー NEX-7 は、3つのメインダイヤルでマニュアル制御できる利点があり、素敵なグリップを組み込んでいる
  • 富士フイルム X-Pro1 は、コンタックスG2やライカ レンジファインダーカメラのようにレトロ感あるボディデザインで、それに憧れているユーザーならこれ
  • オリンパス OM-D E-M5 は、往年のOMシリーズを彷彿させるデザインでダイヤル位置は素晴らしくタッチスクリーンそして防塵防滴であり他の2機種とは少し違う方向性である

AF 勝者 : オリンパス OM-D E-M5 … OM-D E-M5はフォーカスが速いだけでなく、ピンも正確である。

  • ソニー NEX-7 は、瞬時にマニュアルフォーカスに切り替えることの出来る利点がある
  • 富士フイルム X-Pro1 は、他2機種と比べてAFは低速でありながら、しばしばピンが甘い時がある
  • オリンパス OM-D E-M5 は、最速のAFを組み込んだカメラだが、MFフォーカスの場合はNEX-7のようにピーキング機能を持っていない為にMFではNEX-7に一歩譲る

使い易さ 勝者 : 富士フイルム X-Pro 1 と オリンパス OM-D E-M5 … X-Pro 1 は明確に必要なボタンを配置しているし、OM-D E-M5はカスタマイズの柔軟性が非常に高い。

  • ソニー NEX-7 は、前もってすべてのボタンやダイヤルにカスタム設定した場合は、非常に使い易い
  • 富士フイルム X-Pro 1 は、絞り、シャッタースピード、ISO設定、ドライブ、オートタイプ、オートフォーカスポイントすべてメニューを介さずボタンで設定できる
  • オリンパス OM-D E-M5 は、同じことをするのでも複数の方法があるのが興味深く、カスタマイズで操作性を鍛えると非常に使い易い

レンズ・ラインアップ 勝者 : オリンパス OM-D E-M5 … これは文句無くOM-D E-M5が勝利

  • ソニー NEX-7 は、純正Eマウントレンズに加えて、アダプターを介してαレンズや他社レンズも使用可能で、シグマなどのサードパーティ・メーカーもEマウントレンズを市場に投入を始めている
  • 富士フイルム X-Pro 1 は、市場に投入されて間もないために自社レンズは開発をしているが、サードパーティ製レンズの参入を待っている状態
  • オリンパス OM-D E-M5 は、この3機種の中で一番小さいセンサーを搭載する規格の為にレンズを企画開発し易く、サードパティ・メーカーも広く取り込んでいる

画質 勝者 : 非常に難しい … スペック的に見るならNEX-7とX-Pro1がOM-D E-M5を打ち倒すが、OM-D EM-5は映画フィルムのような描画するので ノクトン 17.5mm F0.95 との組み合わせならOM-D E-M5が勝利するだろう

  • ソニー NEX-7は、今までのソニーカメラの中で一番印象深い描画で、光が充分なシーンでは2400万画素センサーの意義はある
  • 富士フイルム X-Pro 1 は、フイルム画質に拘った描画である
  • オリンパス OM-D E-M5 は、コダック・プロフェッショナル・ポートラ・フィルムを思い起こさせる描画で現在夢中なのである

ISO高感度耐性 勝者 : 記述なし … アドビのLightroom 4を使用すれば、3機種ともディテールを回復できる

  • ソニー NEX-7は、かなり良くノイズを制御していてタイトな粒子構造ノイズである
  • 富士フイルム X-Pro 1は、ディテールは少し汚れた感じになるが、ノイズは上手く抑えている
  • オリンパス OM-D E-M5 は、高感度設定でも問題なく使えるカメラ

RAWファイルの汎用性 勝者 : 記述なし … 富士フイルム X-Pro 1 は、キヤノン EOS 5D Mark II と同じくらいの汎用性がある

  • ソニー NEX-7 は、非常に汎用性の高いRAWファイルである
  • 富士フイルム X-Pro 1 は、カラー現像の際優れた現像が可能
  • オリンパス OM-D E-M5 は、ちゃんと写っていれば素直に現像が出来るが、そうでないと現像時に色の変化において色々問題がおこる可能性がある

サードパーティ製のサポート規模 勝者 : オリンパス OM-D E-M5 … この勝負でもOM-D EM-5が、私の心をとりこにする

  • ソニー NEX-7 は、いくつかの会社と提携しているが、もっとプッシュする必要がある
  • 富士フイルム X-Pro 1 は、やるべき事がたくさんある
  • オリンパス OM-D E-M5は、マイクロフォーサーズ企画を立ち上げた時に多くの賛同企業を得ている

このレビューには結論も書かれているんですが、どのカメラが総合優勝みたいなことが書いてあるのからと思いきや、この3機種の中でカメラを選ぶ場合のひつの指南的なことが書いてあったのでちょっ省略しました。

ちょっと肝心の描画対決とISO高感度耐性対決は、お茶を濁したわけではないと思いますが、この辺は白黒つけて勝者を決めてくれないと…w でもこういう対決レビューって楽しめますよね♪