富士フイルムが、有機センサーはまだ先の話、フルサイズ機の予定なしとコメント
デジカメWatchが、雑誌デジタルカメラマガジンに掲載されている富士フイルム 光学・電子映像事業部 営業部 統括マネージャー 飯田年久氏 と R&D統括本部 光学・電子映像商品開発センター 統括マネージャー 吉田正範氏 インタビュー記事「8メーカー直撃! 2015年はどうなる? 168の質問」を再編集して掲載しています。
- 一眼レフカメラはフルサイズセンサーを使った高画質化と、APS-C判は高速化に向かうでしょうか。現状の一眼レフは買い換えのお客さまを満足させるような革新性にもの足りなさを感じますね。
- レンズ群はさらに拡充されていくでしょう。
- わたしたちは静止画の撮影機能を充実させることは必須ですが、お客さまの声もありますので4K、8Kなどの動画機能に対応していかなくてはなりませんね。
- カメラの本質、すなわち写真を撮るための道具から大きく外れたものは長続きしないでしょう。
- 大型センサーには画質の余裕というメリットがあることは確かですが、大きければいいというものでもありません。
- 画素数は高画素化に向かうと思います。高画素化すると高感度性能が気にかかりますが、それは画像処理で解決していくでしょう。ただしレンズの解像限界もあるため、どこかで頭打ちにはなるでしょう。わたしたちはAPS-Cサイズで2,500万画素が限界ではないかと考えています。
- わたしたちはX-Transセンサーを今後も発展させるつもりです。そのセンサーの解像効率を向上させることに力を入れています。
- 新しいセンサーが出てくる可能性は充分にありますね。たとえば有機式の話もありますが、まだまだ先になるでしょうね。
- 将来メカニカルシャッターから電子式シャッターに代わる可能性はあり、カメラの小型化にも寄与するでしょう。
- X-Trans CMOSは動画よりも静止画の撮影に適したセンサーだが、積極的にも動画撮影にも力を入れていくつもりです。
- フルサイズ判については将来の可能性として研究はしていますが、大サイズセンサーを使ったカメラの予定は今のところありません。
2015年は X-Pro2 (X-Pro1 後継機)の登場が期待されていますが、これまでの情報(噂)通りAPS-Cセンサーが搭載されそうな感じです。どのようなセンサーが搭載されるのか色々噂されていますが、高画素化されて4Kに対応したX-Transセンサーが搭載されるのでしょうか。今回のインタビューでは " 有機センサー " はまだ先になりそうな感じですが、こちらのセンサーを期待しているユーザーさんも多いと思います。
レンズの解像限界の話も個人的には興味深くて、" APS-Cサイズで2,500万画素が限界 " とコメントしていて、日本のカメラメーカーのAPS-Cカメラが2400万画素センサーで落ち着いているのもレンズ解像限界が理由の1つかもしれないなと感じました。