富士フイルム XFマウントは、設計自体がボディ内手振れ補正機構に非対応
Fuji Loveが、富士フイルム ウエノ・タカシ氏とコザキ・シュウスケ氏 インタビュー記事を掲載しています。富士フイルムはレンズ内手振れ補正機構を採用しボディ内手振れ補正機構を採用していませんが、画質優先のためにXFマウントそのものが対応していないそうです。
X-Pro2 と XF100-400mm 発表時に東京で行ったインタビューで、富士フイルム Xシリーズの " 最優先事項 " は " 常に画質 " とのこと。「今後ボディ内手振れ補正機構を採用した機種を検討しているのか?」との問いに、Xマウントはボディ内手振れ補正に対応しておらず、ボディ内手振れ補正は長所と短所があり、画質を妥協したくないので、マウント直径はボディ内手振れ補正を考慮していないイメージサークルとなってるとコメントしています。どうやらボディ手振れ内手振れ補正機構を組み込んだカメラは、動きによってコーナー部分に充分な光を取り込めない時があるそうです。
サイズ、画像品質、質量、操作性とパフォーマンスのベストバランスを追求した結果がこのマウント設計で、" 将来的に変更される事はないと思う " とコメントしています。
有機センサーの質問もあり、具体的に有機センサーを採用する計画はないが、技術の進捗状況を見守っているところであるとコメントしています。現時点では開発中の有機センサーよりも現行のX-Trans III センサーの方が優れているとのこと。
X100シリーズに関してもコメントしていて、これまで35mm換算 : 35mm レンズが採用され続けていますが、異なる(焦点距離の)レンズ採用に関する検討はし続けているようです。X70が採用した 18mm (35mm換算 : 28mm) も議論しているが、近い将来に登場してくる製品(X100シリーズ)は変更を予定していないともコメントしているようです。ちなみにウエノ氏は、50mmの焦点距離がとても好きとのこと。
このインタビュー記事はX-Pro2をメインにした記事となっています。