富士フイルム GFX Technologies #2 今回はGマウントの秘密
富士フイルムが、X-Stories コンテンツ内で GFX Technologies #02「将来を見据えたマウント設計 "G Mount: the future"」 を掲載しました。中判ミラーレス機 GFX 50Sに採用されているGマウントのこだわりを5つの項目に分けて解説しています。
レンズ設計の自由度と将来性
- レンズ設計の自由度・将来性を念頭に設計をスタート
- レンズ設計チームからマウント設計チームに最初に出された要求は”バックフォーカスがどれだけ短く出来るか?”だった
- 短い焦点距離のレンズになるほど、バックフォーカスの短さは有利に働き、光学系の後端に大きなレンズを配置することができる
剛性
- 中判レンズとして軽量に仕上げているが、仮に重量級レンズのラインアップが登場しても耐えられるように開発
- Gマウントでは部材の徹底的な強化を図っている
- Xマウントの4倍の剛性・強度を確保
- レンズ部分に10kgの荷重をかけるというテストも行われている
- たわみは、光学系に悪影響を及ぼし、将来、より画素数の高いセンサーが出てきた時のことも考えるならば特に
駆動パワー
- レンズ設計チームからは、バックフォーカスの短さに加え”駆動電力の拡大”も要求されていた
- Xマウントでは10ピンだったが、更に2ピンを増やした12ピン構造で大電圧を出力が可能
耐久性
- Gマウントは、カバーガラスの位置をセンサーから極力離れるように設計
- これはゴミ対策で、センサー面から9mmのところにカバーガラスを配置
生産のための設計、で得られる性能
- Gマウントではセンサーはミクロンオーダーで調整するので、数ミクロン以下の公差しか存在しない
- ”開放F値が使える中判システム”という自由と将来が実現する
中判カメラで高画素センサーだけにマウント部分の重要性が伝わってくる内容に感じます。5つの項目に分かり易く解説しているので、よりGFXの理解が深まるのではないでしょうか。