富士フイルム「Xシリーズはより進化させる」「レンズは年5~6本のペースを維持」
ニュースイッチ(日刊工業新聞)が、今後のカメラ事業戦略を伺うインタビューシリーズ第5弾 富士フイルム 飯田年久光学・電子映像事業部長 インタビュー記事を掲載しました。
市場活性化とXシリーズの方向性
- APS-C機の『Xシステム』を拡充する
- 今までの機種をより進化させる方針
- 一般ユーザー向けの製品は、まず小型・軽量は外せない
- 簡単な操作で誰でもプロのような写真を撮れることも大事な要素
- 動画の需要は今後伸びていくだろう
- 第5世代通信(5G)が始まると4K撮影の重いデータも送りやすくなる
レンズロードマップ
- ロードマップは1年に1度更新している
- これまでに年間平均5、6本ずつ新製品を発表してきた
- そのペースを緩めるつもりはない
あとイベントを開催し実際に製品を手に取ってもらう事を重要視していて、特にアジア市場に期待しており、2019年に中国・上海ショールームを立ち上げた事を例に挙げ、イベント・体験会で若い世代が訪れてるのでカメラ所有する文化を現地に築いていきたいと抱負も語っています。
高品質な交換レンズが増えつつあり、それと共に高額化・重量化も進んでおり「これは一般ユーザーが敬遠する材料だ」と語り、ハイエンド層ばかり見ているとカメラ離れは止まらないと危惧しているコメントも。
工場の自動化は進んでいるようですが、完全自動化ではなく、機械が人をアシストする方向で構築している事が伺えます。
富士フイルムは「X-Pro3」の開発発表をLIVE配信で行ったばかりで、10月23日正式発表が予定されています。今回のインタビューでマーケティング的にイベントや体験会を重要視している事を語っていますが、世界50以上の都市で " FUJIFEST " なるイベントを開催する模様。