富士フイルム「X-Pro3は、万人に受け入れられるカメラとは思っていない」
月刊カメラマン編集部が、富士フイルム X-Pro3 プレスイベント 上野隆氏 プレゼンテーション動画「富士フイルム X-Pro3 記者発表会(プレゼン音声つき)」をYouTubeに公開しました。
- 今のスマートフォンでそれだけ撮れる時代にわざわざカメラを持つ理由
- スマートフォンと同じかそれよりはるかに高い値段を払って買うカメラが持っていなければいけないものは何だろうか
- 無駄なモノを削ぎ落す引き算、そういうコンセプト
- そういうカメラの方がユーザーに魅力的に映る事もあるのではないだろうか
- もちろん万人に受け入れられるカメラだとは思っていない
- Xサミットで発表して以来、喧々諤々(けんけんがくがく)ネット中を賑わしている ※喧々囂々 (けんけんごうごう)
- それだけのインパクトは間違えなく与えているし、特定に人に対してものすごく受けるのかなと
- 引き算の美学は、日本人特有のもの
X-Proラインは、X100ラインと同じようにXシリーズの源流とも言えるラインで、「X-T3」が好調だからこそ「X-Pro3」はインパクトあるコンセプトに仕上げる事が出来たのかもしれません。プレゼン中のスライド画像には「万人に受け入れられるカメラではないが、純粋に写真とカメラを愛する人に向けた特別なカメラ」とコンセプトが書かれています。
今日、富士フイルムの「X-Pro3」("色違い"3モデル)が正式発表されました。大変に大胆なコンセプトのカメラで、おもしろいなあとは思いますが、これは売れそうにないですね。
— 田中希美男 (@thisistanaka) October 23, 2019
これ他のメーカーじゃ企画の初期段階で即ボツです。そんなカメラを、いま、やるというのがフジの勇気というか余裕ですね。 pic.twitter.com/giUlQg3fLn
ちなみに海外では、PetaPixelが「X-Pro3をあざ笑う人達が、理解していない事」という記事を掲載し、X-Pro3は思いのまま歩き、考え、呼吸し、世界を見聞し大切な時間を過ごすためのカメラであると擁護。dpreviewはX-Pro3のサブモニターを気に入っているものの、隠し液晶モニタは少し不便で万人受けするカメラではないと中立的な記事を掲載しています。市場では、評価が大きく2つに分かれるかもしれません。