富士フイルム GF45-100mmF4 疑う余地がほとんど無い光学性能を実現
ePHOTOzineが、GFXシステム 中判ミラーレス用 標準ズームレンズ「フジノンレンズ GF45-100mmF4 R LM OIS WR」レビューとサンプル画像を掲載しました。解像度・シャープネス・ボケ味・色収差/歪曲制御どれを取っても疑う余地がほんどなく、失望する事はないレンズに仕上がっていると評価しています。※35mm換算 36-79mm
GF45-100mmF4 R LM OIS WRの長所
- 卓越したシャープネス
- かなり低いレベルに制御した色収差(CA)
- かなり低いレベルに制御した歪曲
- 周辺減光も低レベルに制御
- 美しいボケ味
- 素晴らしいハンドリング
- 高速高精度AF
- 素晴らしい中判品質を実現
GF45-100mmF4 R LM OIS WRの短所
- 厳しいシーンでわずかにフレアの影響を受ける時がある
- (中判ズームレンズ)としてお手頃価格であるが、高価格帯 ※希望小売価格 305,000円+税
4.5星を獲得し、かなりお勧めレンズに選出しています。高品質を求め素晴らしい光学性能を実現し、高額ながらも手に入る範囲の中判レンズに仕上がっていると選出理由を挙げています。※affordableという表現を使用していて、どちらかというと高額製品に対して使う言葉で、高額だが(少し無理をすれば)手に届くイメージでしょうか。
「GF45-100mmF4 R LM OIS WR」レンズ品質に関して疑う余地はほとんどなく、豊富な解像度、卓越したシャープネス、美しいボケ味、実質的にゼロと言って良い収差と歪曲を実現しているとのこと。本当に厳しいシーンではフレアの影響を少し受けるものの、それを見つけるには(粗)探しする必要があるレベルであると全体的に高いレベルの光学性能を実現している事が伺える解説になっています。
これ以降中判フォーマットの全体的な話になり…
富士フイルムは、一流の中判レンズを造る技術をすべて有しているのは明らかで、ズームレンズでも実現しており、これは注目に値するとコメント。これは素晴らしい(美しい)カメラがあってこそで、特にディテール豊かな描画は撮る喜びとなり、これは本当に重要な事であると力説しています。
画素数・ノイズ耐性・最高品質レンズは、35mmフルサイズのハイエンド・ラインと比べてみても素晴らしい製品である一端を担っていると解説。しかし中判フォーマットであるが故に35ｍｍフルサイズ以下のサイズのセンサーを採用するフォーマットと比べると焦点距離の幅を稼ぐ事は難しく、加えてWeb上の使用だと中判フォーマットは品質過多で、ある程度用途が決まってくるような解説も。しかし風景・建物・ポートレート・スタジオ撮影において非常にエキサイティングな提案と成り得るとフォロー。
万人向けでなないかもしれないが、中判で行くと決めた人にとって、素晴らしい品質のカメラとレンズに失望する事はないだろうと結論付けています。
MTFチャートを掲載していて…
- 45mm 中央部 … F4～F16まで卓越し、F22は素晴らしく、F32で非常に良好
- 45mm 周辺部 … F4が非常に良好、F5.6～F8まで素晴らしく、F11～F16が卓越し、F22で素晴らしく、F32が良好
- 80mm 中央部 … F4で素晴らしく、F5.6～F22まで卓越し、F32は非常に良好
- 80mm 周辺部 … F4で素晴らしく、F5.6～F22まで卓越し、F32は非常に良好
- 100mm 中央部 … F4～F22まで卓越し、F32は非常に良好
- 100mm 周辺部 … F4は非常に良好、F5.6～F22まで卓越し、F32は非常に良好。
…と判断しています。非常に驚くべき結果で、最小絞りF32も価値があり、(中判フォーマットで)使用可能な被写界深度を広げる事になると解説しています。色収差(CA)チャートも掲載し、ズーム全域で中央部はほぼ制御されており、周辺部もかなり良い線いっていると判断。どのような状況でも補正が必要になる事はほとんどないとのこと。
歪曲は、45mm 樽型歪曲 -0.36%、60mm 樽型歪曲 -0.06%、80mm 樽型歪曲 -0.04%、100mm 糸巻型歪曲 +0.01%で、全体的にきっちり制御しているとのこと。ボケ味は、隅から隅までゴージャスで非常に滑らかであると解説。フレアに関しては、周辺部に太陽光があるとフレアの影響を受けコントラスト低下する時があるそうです。しかしこれは非常に極端なシーンで起こる事で、ほとんどのシーンでは鮮明な画像でフレアの影響でコントラストが低下する事はない模様。周辺減光もよく制御されていると評価しています。