富士フイルム「X-Tは万能性を極める方向性」「X-Hは特定の方向性を尖らせる」
富士フイルムが X Stories を更新し「Tales of the X-T4: Tale 1 - Versatile Performance」を掲載しました。この中で「X-Tシリーズ」と「X-Hシリーズ」の方向性の違いを明確に示しています。
詳細は元記事を見てもらう事として、富士フイルムはこれまで「X-Tシリーズ」と「X-Hシリーズ」のコンセプトというか方向性の違いを明確に示した事があまり無かったような気がします。
- X-Tシリーズ … 万能を極める
- X-Hシリーズ … 特定の方向に尖らせる
「X-T4」はより効果的な5軸手ブレ補正機構(IBIS)を搭載し、富士フイルムは動画性能も使い勝手を含めて改良を重ねているだけに現時点の「X-Hシリーズ」の特長が希薄になり、今後は両機はより差別化されていく事が伺えます。「X-T4」にIBISが搭載され「X-H2」が登場するのかどうか気になる所ですが、今回両シリーズの方向性を示しているという事は、今後も何かした機能的に特化した「X-Hシリーズ」は続いていきそうな印象。
「X-T4」は、機能全部載せで欠点は見当たらない
「X-T4」を陸上の10種競技に例えて、究極の万能カメラを目指し開発を行った事をアピール。IBISだけでなく、新開発シャッターユニットのレスポンスの高さ、フィーリング、新採用のバリアングル式 タッチパネル、防塵防滴耐低温仕様、新型バッテリー NP-W235 すべてが最高であると力説しています。
これまでの「X-Tシリーズ」のサイズ感や質量をできるだけ維持しつつ、大きく重い望遠レンズを装置しても「X-T4」はビクともせず、あらゆる用途に対応できるAPS-C ミラーレス機に仕上がっている事がキーとなっている模様。富士フイルム自ら " 万能を極めたX-T4 " と力説しています。
これ以降は私個人の雑談になります。
今後の「X-Hシリーズ」の方向性
「X-T4」が全部の載せの万能機に仕上がり、それとは別に「X-H2」を計画しているとすれば、必然的にコンセプトとスペック面において絶対的な差別化が必要となってきます。個人的にやはりパナソニック「GH5S」「S1H」などのような本格的な動画志向(シネマ寄り)のミラーレス機を計画しているのでしょうか。そうだった場合、Blackmagic Pocket Cinema Cameraぐらいまで攻めた仕様になるのかどうか色々想像していまいます。
正式発表前に「X-T4」は6K対応が噂されたものの6Kには対応していませんでした。ひょっとすると6Kや8Kに対応した「X-H2」が登場してくるかもしれません。今のところ2020年に「新型 X-Hカメラ」は登場しないと言われているので、2021年以降大きな動きがある事に期待。
X Storesでは今後「X-T4」の魅力を解説していくようなので、興味深い記事が掲載されたらピックアップしていきたいと思います。