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富士フイルム「X Summit OMIYA 2020」まとめ 発表・告知された新製品群をチェック

昨夜2020年10月15日 22:00から富士フイルムが、オンラインで「X Summit OMIYA 2020」を開催しました。すでに様々な記事でご存じだと思いますが、どのような新製品の発表や告知が行われたのか振り返ってみたいと思います。

冒頭は富士フイルム 鵜殿真一氏が、11月に新棟予定の大宮事業所を紹介。Xシリーズやフジノンレンズの開発・マーケティングスタッフが集結し、今後大宮事業所が拠点となっていく事を説明。動画では触れていませんが、これまでX/GFXシリーズの " 顔 " であった飯田年久氏は欧州富士フイルムの " President and Managing Director " に昇進したため今回から鵜殿真一氏が舵取りをしていく事が伺えます。

XF10-24mmF4 R OIS 正式発表

XF10-24mmF4 R OIS WR

Xシリーズ初期から人気を博していた超広角ズームレンズ10-24mmF4がリニューアル。光学性能はそのままですが、今回防塵防滴耐低温仕様(WR)となり、手ブレ補正効果も 2.5段 → 3.5段 に進化している模様。X-T4との組み合わせで最大6.5段分の手ブレ補正効果を得られる事も明らかに。絞りリングにFナンバーのインデックスを加え、Aポジションのロック機構も加えた仕様となっています。プレスリリースを見ると質量は25g軽量化している模様。「多くの写真家・お客様の声をカタチにしました。」とも語っています。

  • 2020年11月下旬発売予定
  • 希望小売価格 … 131,000円+税

発売時期は2020年11月下旬発売予定で、希望小売価格は131,000円+税。国内では年末年始商戦に向けて市場投入される事が伺えます。

 

Xレンズロードマップを更新

レンズロードマップ

富士フイルムは、Xレンズロードマップを更新。「XF70-300mmF4-5.6 OIS」と「XF18mmF1.4」を追加しています。両レンズ共にある程度詳細をプレゼンで明らかにしているので見て行きましょう。

XF70-300mmF4-5.6 OIS

XF70-300mmF4-5.6 OIS

超望遠ズームレンズ「XF70-300mmF4-5.6 OIS」は、APS-Cフォーマットの魅力を最大限に活かしたボディでテレコンバーターに対応予定とのこと。2.0xテレコンバーターを使用する事によってテレ端は35mm換算 : 900mmの焦点距離を実現し、光学手ブレ補正機構(OIS)も搭載している事をアピール。スポーツや野鳥・動物撮影などの用途の提案をしています。現在開発中で2021年の発売を予定している事も明らかに。

XF18mmF1.4

XF18mmF1.4

Xマウントレンズと言えば " 単焦点 " と言う事で「XF18mmF1.4」を紹介。ナチュラルで汎用性の高い 35mm換算 : 28mm の焦点距離のF1.4単焦点レンズで、実に富士フイルムらしいユニークなレンズを開発中とコメント。すでにラインアップ中のパンケーキスタイル「XF18mmF2 R」との大きな違いは、画質を最優先に設計したレンズとのこと。

「XF18mmF1.4」は、広角特有の歪みを感じさせないシャープさと、大口径特有の豊かなボケ味を約束すると明言。風景は絞り込んで撮影するのが一般的だが、このレンズであればポートレートやスナップでも美しいボケ味を楽しむ事ができると提案しています。「すべてのXマウントユーザーにお勧めしたい」とアピール。発売時期は、1年後ぐらいになる見通しで、今後もXFレンズラインアップを強化していく事も明らかに。

 

FUJIFILM X-S10 正式発表

X-S10

新しいコンセプトのミドルクラスXカメラ「FUJIFILM X-S10」を正式発表。「X-T4」が搭載する 2610万画素 裏面照射型 X-Trans™ CMOS 4センサー と 描画エンジン X-Processor 4 を引き継ぎ、出し惜しみなしのミドルクラスカメラに仕上がっている事が伺えます。

デザイン

でデザインコンセプト

これまでのXシリーズは、シンプルな中に機能美を突き詰めるのがポリシーとし " 直線 " を基調としたデザインとなっていたが、今回の「X-S10」は " 直線と曲線 " をミックスさせる事により、新しい機能美を実現したとのこと。特にグリップやトップカバー辺りは、直線と曲線を組み合してデザインしているそうです。小型でありながら非常に手に馴染むグリップとのこと。操作性をはじめIBISやフラッシュも内蔵し「小さなカメラは人を選ばない」と自信を覗かせます。

ボディ内手ブレ補正機構 IBIS

IBS

「X-S10」は、新開発の " IBIS " を搭載しています。これまで富士フイルムが培ってきた手ブレ補正技術を小型ボディに凝縮させたとのこと。「X-S10」の手ブレ補正機構のテーマは「性能と小型化の両立」となっており、「X-S10」のようなカメラは人を選ばないカメラであり、そういうカメラだからこそ " IBIS " が必要だと思っていると力説。

小型化するためにまったく新しいアプローチが必要で、1つの部品に複数の機能を持たせる " シェアリング " という発想により部品を削減し、その分IBISを小さな力で駆動できるようになり、様々なパーツを小さく出来たとのこと。「性能は妥協しておらず、6段分効果の5軸の手ブレ補正性能です」とコメント。高性能な " IBIS " は、スローシャッターだけでなく高速シャッター時もシャープな描写に繋がるそうです。「写真の富士フイルムなので写真に寄与する所は手を抜けない」とこだわりも語っています。

高速・高精度AF 0.02秒 -7.0EV

AF性能

「X-S10」には、どんな人でも最高の写真を撮る事ができるAF機能が搭載されているとアピール。「X-S10」には最高のAFシステムが搭載されており、最高それは " 速さと強さ " であり、0.02秒のフォーカシングと低照度AF性能 " -7.0EV " を実現しているとのこと。世界最高スペックである事を自負するコメントも。オート性能はAFだけではなく、オートモードで撮影する画質の仕上がりもこだわって開発した事も説明しています。

フィルムシミュレーション全部込み 18種類

フィルムシミュレーション

富士フイルムの " 色 " がすべて楽しめる1台に仕上がっており、すべてのフィルムシミュレーション 18種類が搭載されている事を特長として挙げています。「正しい色は1つしかないが、イメージの上では思い出や作品に応じた人それぞれの基準がある」「写真はそのイメージをカタチにするもので、フィルムシミュレーションのバリエーションがあるのは、その為である」「Your Style, Our Color」とコメント。

「X-S10」店頭予想価格 120,000円+税

  • 発売時期 … 2020年11月
  • 店頭予想価格 … 120,000円+税

発売時期は2020年11月を予定。オープン価格ですが、ボディ単体価格 " 約12万円(税別) " を予定している事を明らかに。機能性能だけでなく " コストパフォーマンス " も「X-S10」の大きな魅力になると信じていると語っています。

 

「X-T3」新ファームウェアアップデート Ver.4.00

X-T3

「富士フイルムは、既存のラインアップも決して放っておく事はありません。」と XT3 ファームウェア Ver.4.00 リリースを予告。「X-T4」と同等のAF性能を実現するアップグレードで、高速高精度AF、インテリジェントな瞳AF、顔AFも搭載するとのこと。2020年10月28日に公開予定で「X-T3ユーザーは、是非楽しみにしてください」と語っています。