富士フイルム決算発表 チェキ販売台数は対前年超え イメージングはコロナ影響を除けば…
富士フイルムが、2021年3月期第2四半期 (2020年7月~9月) 決算発表を行いました。イメージングソリューションは、チェキが前年同期比で販売台数は上回ったものの、デジタルカメラは第1四半期と比べれば回復傾向にあるものの営業利益は赤字。しかし「X-T4」と「X100V」の販売は好調とのこと。
決算説明会資料(ノート付き)を参考にしています。
富士フイルム 上期業績 (2020年4月~9月)
- 売上高 … 9,974億円 / 対前年 -1,347億円 (-11.9%)
- 営業利益 … 565億円 / 対前年 -355億円 (-38.6%)
第2四半期は回復傾向にあるものの上期全体見てみると減収減益である事が確認できます。コロナの影響は 売上高 1,520億円減 / 営業利益 460円減 と算出しています。
イメージングソリューション 第2四半期 業績 (2020年7月~9月)
- 売上高 … 1,139億円 / 対前年 -402億円 (-26.1%)
- 営業利益 … -21億円 / 対前年 -122億円 (赤字)
イメージングソリューションは、デジカメ・チェキだけでなくカラーペーパーや光学デバイス(放送・シネマレンズ / 車載カメラ)などを含むのでそれを考慮する必要がありますが、第1四半期に続き営業利益がマイナスで赤字である事が確認できます。※第1四半期 : 売上高498億円 / 営業利益-30億円
しかしチェキは回復が早いみたいで販売台数は前年比超えの模様。…という事は、他の落ち込みが回復していない事になります。カメラ事業はやはり市場縮小とコロナの影響で富士フイルムも利益が出にくい状況である事が伺えます。しかし「X-T4」と「X100V」の販売は好調とのこと。ノート付きの資料には「営業利益は減益となりましたが、新型コロナの影響を除くと前年同等の利益を確保しています。」と掲載。
11月は戦略機である「X-S10」の発売を予定しており、年末年始商戦に突入します。