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富士フイルム決算発表 イメージングはチェキ強し GFX100Sも貢献し増収増益 黒字スタート

富士フイルムが、2022年3月期 第1四半期 (2021年 4月~6月) 決算発表を行いました。イメージング事業は、前年同期比で売上が45.6%増の726億円、営業利益は80億円で黒字スタートとなりました。

富士フイルム全体 2022年3月期 第1四半期実績 (2021年4月~6月)

富士フイルム決算
  • 売上高 … 5,827億円 (前年同期比 +27.7%)
  • 営業利益 … 563億円 (前年同期比 2.8倍)

富士フイルム全体の売上高は5,827億円、営業利益は563億円。全ての事業セグメントで増収・増益を達成したとのこと。前年同期はコロナの影響を大きく受けた時期ですから上回って当たり前ですが、ノート月の決算書類を見てみると2年前の同期と比較しても大幅な増収・増益を達成した事も明らかに。

富士フイルム全体 年間見通し (2021年4月~2022年3月)

  • 売上高 … 2兆5,000億円
  • 営業利益 … 2,000億円

今回の決算が好調だった事を踏まえて年間見通しを上方修正し、600億円増の2兆5000億円、営業利益は200億円増の2,000億円としています。年間見通しは、あくまでも見通しなので決算ごとに変動する事も。

それでは注目のイメージング事業を見ていきましょう。

富士フイルム イメージング 2022年3月期 第1四半期実績 (2021年4月~6月)

富士フイルム決算
  • 売上高 … 726億円 (前年同期比 +45.6%)
  • 営業利益 … 80億円 (前年同期比 黒字化)

去年の4月~6月はコロナの影響が大きくイメージングは打撃で 売上498億円・営業利益-30億円 と赤字に陥りましたが、今年は増収増益で80億円の黒字スタートに。

イメージングの稼ぎ頭はコンシューマーイメージング分野の " チェキ関連製品 " で売上726億円の内 " 449億円 " を売り上げている事が確認できます。Xシリーズ/GFXシリーズが属するのはプロフェッショナルイメージング分野になりますが、1億画素センサー搭載 中判ミラーレス機「GFX100S」が好調で、放送・シネマ用レンズや望監視やマシンビジョンなど監視計測領域の販売が好調で277億円を売り上げています。449+277=726億円に。

富士フイルム イメージング 年間見通し (2021年4月~2022年3月)

富士フイルム決算
  • 売上高 … 3,100億円
  • 営業利益 … 220億円

イメージングも年間見通しを 売上+200億円・営業利益+60億円 上方修正しています。去年のコロナ禍の影響を脱した印象。まだコロナ禍は続き半導体や素材・部品の供給不足という不安定要素はあるものの年間見通しを上方修正しているのでこの調子を維持してくれる事に期待です。

ちなみに2021年下期は「GFX50S Mark II」などの発表が噂されています。