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富士フイルムxシグマ対談 シグマのXマウント参入は9年越しの物語

富士フイルムが「シグマ × 富士フイルム スペシャル対談 前編」をYouTubeに公開しました。ご存じ富士フイルム 上野隆氏とシグマ 大曽根康裕氏による対談で興味深い内容となっています。個人的な興味深かったポイントをピックアップしてみました。

富士フイルムは、9年前にシグマに接触していた

Xマウントは今年で10周年を迎えましたが、9年前に富士フイルム 上野氏がシグマ社に訪れレンズやシステムの話をした時にシグマ 大曽根氏と知り合った模様。9年前から両社は色々話をしていたそうですが、色んな大人の事情があり9年越しのシグマ Xマウント参入になったとのこと。

シグマにとってマウントを増やす事はレンズメーカーにとって享受みたいな所があり、そして責務であり、富士フイルムがマウントの情報を公開した事に感謝を述べています。

Xマウント用に絞りリングを採用するのかどうか迷った

大きな設計変更を加えれば、絞りリングを採用する事は可能だった模様。他マウントですでに発売済みのレンズだった事もあり、新たに設計を起こして開発すると価格が上がってしまうので「お客さんと上手く対話ができるだろうか…」という理由で採用を見送った開発秘話を明らかに。加えてシグマはマウント交換サービスを行っているので、その辺の互換性も考えて絞りリングの採用を諦めた事も語っています。

シグマXレンズの反響は予想以上だった

シグマ的に今回発表した3本のXレンズは他マウントですでに発売済みのレンズだったので " ニュース性は低い " と思っていたそうで、いざ発表してみたら反響が大きく、海外からのオーダーもシグマの予想を超えていたそうです。思い返すと、シグマはそんなに大々的に発表しませんしたよね。

他にも「XF35mmF1.4 R」のレンズ構成・MTF曲線 レンズ設計談義で盛り上がり、お二人が凄くレンズが好きというか情熱を持っているのだな~と感じさせる前編となっています。2人がCP+でクロストーク・イベントを行ったら面白そう。後編の公開も楽しみ。