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富士フイルム「X-T5」3軸チルト復活は肝いりの原点回帰だった模様

富士フイルムが「X lab #30 : X-T5開発秘話 後編」をYouTubeに公開しました。「X-T5」の背面モニタは3軸チルトが復活しましたが、どうやら肝いりの原点回帰だった事が伺えます。前編に引き続き、商品企画 渡邊淳氏、外装設計 藤村有一氏、デザイン 今井雅純氏、セットリーダー 重歳基雄氏が参加。個人的に興味深かったポイントをピックアップしました。

3軸チルト復活は Back to Origin | 原点回帰

3軸チルト

参加者全員が " 3軸チルト " 復活に前向きな発言をしており「3軸チルトの復活は大きい」「これは個人的に嬉しい」「チルトになった事でLCDの取り付け構造がより光軸中心に近寄ってきているのでX-T4と比べて使い易さを改善」「縦撮りの静止画撮影を重視して戻しました」「これもBack to Origin」と語っています。

細かい積み重ねによる第5世代らしい進化を体現

「X-T5」の背面右下は「X-T4」と比べると角を取っており、より曲線にする事で撮影時のフィット感を上げているとのこと。細かい積み重ねで第5世代らしい進化を体現できてきるのかなと感想も語っています。

X-Tシリーズはこの操作体系を続けていく

X-T5

「X-H2S/X-H2」はモードダイヤルを採用したのでネット上に「あれあれ? 富士フイルムはモードダイヤル系にいくの?」的な書き込みがあり、その時にスタッフ全員は「X-T5」の事は言えなかったビハインド・ザ・ストーリーを披露。「Tシリーズとかは、これまでと変わらずこの操作系をしっかり大事にしていきたい」と明言しています。

塗装の進化

塗装

ブラックをもう一度魅力的なモノとするために塗装の改良も施しており、実は「X-T1」から「X-T5」までの歴代Tシリーズは少しずつ黒の塗装を変えてきているそうです。つぶつぶの " ハンマー・トーン " という塗装は、粒状感を少しずつ変えているとのこと。「X-T5」は粒状感をさらに一段細かくしている事を明らかに。富士フイルムだけではなく、塗料メーカーと塗装メーカーも巻き込んで新しい塗料レシピを完成した話も披露。黒もより黒を目指した塗装の模様。