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富士フイルム決算発表 イメージング 2022年4月~12月の営業利益 対前年+80.8%

富士フイルムが、2023年3月期 第3四半期 (2022年10月~12月) 決算発表を行いました。その決算資料の中で2022年4月~12月までの連結業績を掲載しており、イメージングは対前年比で売上高は+24.4%、営業利益は+80.8%と大きく増収増益だった事が明らかに。

富士フイルムのイメージングは " コンシューマーイメージング " と " プロフェッショナルイメージング " に分かれ…

  • コンシューマーイメージング … インスタントフォトシステム(チェキ)、カラー印画紙、プリント機器など
  • プロフェッショナルイメージング … Xシリーズ、GFXシリーズ、放送・シネマ用レンズなど

上記のような事業構成となっています。

イメージング Q1-Q3 実績 (2022年4月~12月)

富士フイルム イメージング

インスタントフォトシステムやデジタルカメラの販売が好調に推移し、売上高は、前年比24.4%増の3,237億円、営業利益は、前年比80.8%増の627億円となりました。

コンシューマーイメージングでは、インスタントフォトシステムや、カラー印画紙、ドライプリント機器及び材料の販売が好調で、売上が増加しました。インスタントフォトシステムは、2022年11月にスマホプリンター“チェキ” 「INSTAX SQUARE Link(スクエア リンク)」を発売しました。ARエフェクトでチェキプリントを個性的に彩る「AR Print」や、メッセージ付きチェキプリントが楽しめる「INSTAX Connect」などの新たな機能を搭載し、市場から高い評価を受けています。

プロフェッショナルイメージングでは、10周年を迎えた「Xシリーズ」で、2022年7月に発売の「X-H2S」、同年9月に発売の「X-H2」、また、2022年11月に発売のXシ リーズの原点である「小型・軽量・高画質」にこだわり、写真を最優先に設計した「X-T5」の販売が好調で、増収となりました。※決算説明会資料(ノート付き)より

  • イメージング全体 … 売上 3,237億円 / 営業利益 627億円
  • コンシューマーイメージング … 売上 2,134億円
  • プロフェッショナルイメージング … 売上 1,103億円

コンシューマーイメージングもプロフェッショナルイメージングも好調である事が伺えます。チェキを含むコンシューマーイメージングは相変わらずプロフェッショナルイメージングの2倍ぐらいの売上高を維持しており、この分野(チェキ)は富士フイルムの独占と言って良いのではないでしょうか。

プロフェッショナルイメージングの方は、去年Xシリーズ10周年を迎えて「X-H2S」「X-H2」「X-T5」と立て続けに意欲作を市場投入し、売上高1,103億円 (+26.5%) となっています。

実はイメージセンサー用カラーフィルター材料 世界シェア80%

イメージセンサー用カラーフィルター材料

最後に、電子材料事業で12月に発表しました、イメージセンサー用カラーフィルター材料を生産する工場の韓国への新設についてです。

近年、自動車やセキュリティ機器などへの用途拡大が進んでいるイメージセンサーに用いるカラーフィルター材料市場は、年率約14%で成⻑することが見込まれています。

当社は、イメージセンサー用カラーフィルター材料で80%以上の世界シェアを有するトッ プメーカーとしての供給責任を果たすべく、日本・台湾・韓国3拠点のグローバル生産体制を確立し、高品質が求められる同製品を安定的に生産・提供していきます。

当社の電子材料事業は、事業拡大に向けた成⻑投資によって、ワンストップソリューションを提供する半導体材料メーカーへと進化し、2026年度2,500億円、2030年度には、4,000億円の売上高を目指します。※決算説明会資料(ノート付き)より

ご存じの方も多いと思いますが、富士フイルムはイメージセンサー用のカラーフィルター材料で大きなシェアを獲得しており、将来的に4,000億円の売上を目指している事が伺えます。