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富士フイルム「動画専用機」と「中判バージョンX100」の現在位置

dpreviewが、CP+2023 富士フイルム インタビュー記事を掲載しました。個人的に「動画専用機」と「中判バージョンX100」の応答が印象的だったのでピックアップしてみました。

今後の富士フイルムにとって動画はどのくらい重要なのでしょうか?

なぜ動画が重要なのかすでにいくつか説明しましたが、もちろん我々は動画市場に参入したいと思っています。コンテンツ制作において静止画と動画の境界線どんどん少なくなってきており、通常コンテンツ制作は動画と静止画が混在しており、この傾向は今後も続くと思われる。なので映像業界で成功するためには、動画サイドにおいて優れている事が非常に重要な事なのです。

Xマウントにおいて動画専用機をラインアップする余地はありますか?

ハイブリッド機が非常に好評で受け入れられているので、その可能性はあると考えています。我々はその技術があるので、常にその可能性を探っています。

今回のインタビュー記事の中で富士フイルムは " 動画専用機 " に対して否定はせず前向きに捉えている事が伺える答弁となっています。将来的にソニー「FX30」的な製品が登場する余地はある模様。※今回 " dedicated video camera " を動画専用機と訳しましたが、動画に特化したカメラ、動画志向カメラという表現もありかと。

中判バージョンX100が登場する可能性はあるのでしょうか? そのようなカメラはご自身も使いたいと思いますか?

絶対にないと言い切れないですよね? もちろん誰もが自分の意見を持っています。「X100V」ボディサイズだったら私は使うでしょう(一同笑)。それはサイズによります。我々は世界中からその要望を聞いており、多くの要望を受け取っている。

GFXフォーマットでレンズ固定式(カメラ)を作った場合、GFXシステム(レンズ交換式)に繋がるような入口なる可能性があり我々にとって興味深い事である。

「中判バージョンX100」についても決して否定する事はなく、実現させるにあたってサイズ感が非常に重要になってくる事を示唆しています。あとGFX全体を見た時に " レンズ固定式GFXカメラ " が最初の取っ掛かりになる可能性がある模様。

編集後記を見てみると、台本ありきなインタビュー記事が多い業界において富士フイルム役員は小気味よく率直でオープンな人達だったと語っており、非常にオープンなインタビューであった事が伺えます。