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富士フイルム「X100VI」元々4000万画素を解像するレンズ IBISユニット画像も登場

富士フイルムが、プレミアムコンパクトXカメラ「X100VI」発表に連動して「X100VI」開発スタッフ ストーリーテラー動画 前編・後編 を公開しました。「X100VI」開発に携わった商品企画 渡邊淳氏、デザイン 今井雅純氏、レンズ設計 竹下幸孝氏、画質設計 入江公祐氏が出演。

前編は「X100~X100V」までの開発秘話、後編は新型「X100VI」の開発秘話といった構成となっています。後編において個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみました。

IBISユニット

IBIS搭載
「X100VI」はX100シリーズで初めてボディ内手ブレ補正機構(IBIS)を搭載しましたが、搭載されているIBISユニットが登場するシーンが登場します。

  • X100V … 128.0mm × 74.8mm × 53.3mm / 478g
  • X100VI … 128.0mm x 74.8mm x 55.3mm / 521g

「X100VI」はIBISを搭載しているにも関わらず、質量は521gの小型軽量ボディでサイズの縦横は変わらず、厚みは+2.0mmに抑えたとのこと。※ボディ厚み +0.5mm、レンズ部の厚さ +1.5mm

IBIS

以前のIBISユニットと「X100VI」ユニットと比べると圧倒的に薄く仕上がっている事が確認できます。IBISユニットは強力な磁石とコイルで制御しており電気的なノイズが発生するそうで、IBISユニットを小型化するとイメージセンサーに影響が出易くなってしまうそうです。電気的な技術が進化する事によりここまでIBISユニットを小さくできるようになったとのこと。この小ささでも手ブレ補正効果 6.0段分効果を実現しています。

レンズは「X100V」と同じ " 23mmF2.0" 単焦点レンズ
今回「X100VI」搭載レンズは前期種「X100V」と同じ " 23mmF2.0 " レンズとのこと。「X100V」開発時に将来的な高画素化を見込んでレンズを作っておいた事を明らかに。でもこんなに早く4000万画素に高画素化されるとは思っていなかった感想も述べています。

「X100VI」開発時、画質設計 入江公祐氏は本当にこのレンズが4000万画素を解像できるのか疑心暗鬼だったものの、実際に画質評価してみたら普通に解像してビックリした開発秘話を披露。きっちりこのレンズで4000万画素を上手く使い切れる画質設計を行っているとのこと。

デジタルテレコンが使い易くなった
4000万画素に解像度が上がった事によりデジタルテレコンが使い易くなった模様。4000万画素から切り出すので解像度が残ると表現しています。※デジタルテレコン : 35mm換算で50mm/70mm 2つの画角が使用可能

切り替えレバー

実はファインダー切り替えレバーは毎回デザインが違う
X100シリーズはキープコンセプトのコンパクトカメラですが、毎回 " ファインダー切り替えレバー " は毎回違うモノが採用されているそうです。

外箱

X100VI リミテッドエディションの外箱もお金が掛かっている
今回「X100VI リミテッドエディション」が世界限定 1,934台用意され、専用の刻印やチタン削りレリーズなどが採用されていますが、実は外箱もお金が掛かっており「外箱の黒の質感に非常にこだわっており、通常のコストでは比較にならないぐらいビックリするくらいの値段を掛け作っています。」とコメント。

発売時期

国内発売時期に関する気になる画像
上記は今回動画の冒頭に登場するシーンのスクリーンショットになります。プレスリリースでは、国内でシルバー・ブラック・リミテッドエディションすべてが2024年3月下旬発売となっています。しかしこの画像を見るとブラックが " 4月発売 " と表記されています。