富士フイルム 中期経営計画「VISION2030」を策定 イメージングの戦略をチェック
富士フイルムが、中期経営計画「VISION2030」を策定しました。2030年度までのイメージング事業は、どのような戦略なのか一緒に見てみましょう。
イメージング 収益の柱 INSTAX/デジタルカメラの成長
INSTAX:デバイスおよびサービスの利用促進と、プリント(フィルム利用)に導く仕組み作り
- 唯一無二のアナログ価値と最新デジタル技術の融合により、魅力的な新製品を持続的に投入しユーザー層を拡大
- イベントやビジネス需要取り込みを促進
- マーケティングDX/ユーザーダイレクトコミュニケーション強化によるロイヤルカスタマー化を加速
デジタルカメラ:市場での独自のポジション確立によるプレゼンスの向上
- 小型軽量「Xシリーズ」とラージフォーマット最高画質の「GFXシリーズ」の2ライン戦略を強化
- 当社独自の色再現技術(フィルムシミュレーション)に加え、撮影領域や映像表現の幅をさらに広げるすることでユーザー層を拡大
新規BtoB分野の成長拡大
- 独自の技術アセットや映像に関するノウハウを組合せた新製品・ソリューション開発による新規ビジネス創出と社会貢献
- 「撮像・光学デバイス技術を活用した新製品(空間演出Zプロジェクター/遠望監視カメラSXシリーズ)」の市場拡大
- 「AI画像分析/合成技術による業務用(点検・監視・撮影等)DXソリューションビジネス」を通じた社会課題の解決
やはり気になるのはX/GFXビジネスでこの2ライン戦略をさらに強化していく事が伺えます。" 撮影領域 " を広げるとしており、シネマカメラやVlogカメラなどの可能性はあるのでしょうか。今後もフィルムシミュレーションの種類が増えていきそうな感じで、映像表現の幅は何を指し示しているのか色々想像してしまいます。あとBtoB分野も成長拡大を計画している模様。
プレスリリースを見てみると富士フイルム イメージング事業は、2026年度において売上高5,050億円、営業利益1,050億円、営業利益率20.8%を目標にしています。ちなみに富士フイルムの年間決算 (2023年4月~2024年3月実績) は、5月9日を予定しています。