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富士フイルム「GFX100RFは、手ブレ補正無しでもレンズ一体型センサーで小型化したかった」

富士フイルムが、Xlab #53「GFX100RF開発秘話~前編~」をYouTubeに公開しました。個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみました。一緒に見てみましょう。 参加者は、富士フイルム 商品企画 大石誠氏、外装設計 池洋培氏、デザイン 兵頭岳郎氏、セットリーダー 田村一紀氏になります。文章として読み易い様に、語った内容を少し校正しました。

GFX100RFは小型軽量ボディを優先、Rシリーズ系譜
「GFX100RF」の構想の検討は2年前に開始しようやくモノになって出てきました。2年前は新しいGFXシリーズのラインアップが揃い始めた頃で、次に何をやるのか議論した時にGFX史上初コンパクトカメラの構想が始まりました。「GFX50R」は「GFX100S」と比べるとユーザー層が異なり、比較的ストリートやスナップに使用される場面があり、このRシリーズを請け負う「GFX100RF」を作りたい思いがありました。

GFX100RF

GFX100RF 開発初期段階で小型化を最優先する事が決定
「GFX100RF」はあえてコンパクトにする事で「GFX50R」には出来なかったような事や、あるいは「GFX」シリーズでは出来なかった大きさとデザインにチャレンジし、レンズ設計グループと焦点距離・F値や手ブレ補正(OIS)・ボディ内防振(IBIS)をどうしていくか1つ1つシミュレーションを行いました。最終的に全部無くして1番小さい、今までで見た事がないような「GFX」の実現を目指す事が決まりました。

GFX100RF デザインは趣味性や所有感
「GFX100RF」は、趣味性や所有感など写欲を刺激するような位置付けのカメラと思っています。デザインの軸は " 中判たらしめること " であり、フィルムの伝統を感じさせるようなカメラの佇まいだったり、背面のアスペクト・ダイヤルや前面の新開発3段ダイヤルなど、中判を基軸としてデザインを考えました。コンパクトな設計であるが、ボディは少し縦長のフォルムであり、手にした時に写真機らしい重量感があるので富士フイルムらしいプロダクトデザインに仕上がったと思います。

削り出し

トッププレートは削り出し
軍艦パーツはアルミ削り出しを行っており、剛性感や精密さの中に重厚感がありデザインの自由度が増し、デザイナーが意図した形状を出し易かったと思います。削り出しを行う事で面精度や角の立ち方、いわゆる形状の出方が非常にしっかりしています。それはカメラを手にした時の剛性感と信頼感に繋がっていると考えています。

レンズ一体型センサー
レンズ一体型センサー

小型化を実現するためレンズ一体型センサーを採用
メカ設計において電池ボックスやEVFでサイズが決まってしまうので、外装パーツも新規で金型に開発し1mm近く小型化に貢献しました。これだけ小型化出来るのであれば、ブレ補正(OIS,IBIS)無しでも小型化を実現したい想いがあり、レンズの裏側にセンサーがくっついた " レンズ一体型センサー " の採用を決めた理由です。

打ち合わせ

1機種目の機種だからこそ、しっかり作りこみたかった
「GFX100RF」は1機種目の機種であり、今後2機種目、3機種目と出していくであろう事を想定し、営業・デザイン・設計の要望を実現していく意識で取り組みました。通常開発とデザインで打ち合わせを行い設計を詰めていくのですが、今回は営業にも毎回参加してもらいました。

GFX100RF

操作性(フィーリング)へのこだわり
「GFX100RF」は、レバーのトルク感やダイヤルの気持ち良さにもこだわっており、操作性の仕様が全部決まった時に「今までに無いものが仕上がった」と皆で拍手した事がありました。