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インスタンカメラ市場参入障壁は、フィルム生産技術の模様

富士フイルムが、自撮り(セルフィ)に対応したチェキ「instax mini LiPlay+」を発表しました。日本経済新聞が関連記事を掲載し、競合他社のインスタントカメラ市場の参入障壁はフィルム生産技術であると伝えています。

instax mini LiPlay+

インスタントカメラ市場は富士フイルムがほぼ独占している言って良い状態です。日本経済新聞は以下のようにインスタントカメラ市場の参入障壁を解説しています。ちなみにインスタントカメラ用フィルムは、撮影後にカメラ内部でフィルムと現像剤が混ざることで化学反応が起こり画像が浮かび上がる仕組み。※富士フイルム公式サイトでインスタントフィルム技術解説ページあり

インスタントカメラはアナログな技術だが、参入障壁は高い。1枚に見えるチェキのフィルムは18の層で構成され、高い生産技術が必要だ。カメラからフィルムが出てくるとき、現像液の袋がやぶれてフィルム全体に広がる。その際に現像液を均一に塗る技術も求められる。※日本経済新聞 : 富士フイルム、「チェキ」で自撮りも 高級機で独り勝ち市場深掘り より

競合他社がインスタントカメラだけ市場投入してもフィルムを自社で生産しないとフィルムの利益は富士フイルムに流れてしまいます。この辺はフィルムを作り続けている富士フイルムが有利な立ち位置で、しかもチェキ事業を継続しブランド付加価値を高め " ドル箱 " 商品にまで昇華させた事が大きいのではないでしょうか。あとはフィルムの安定供給がカギになってきそうな予感。