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ライカSL2-S 正式発表 静止画・動画を両立したハイブリッド機 10bit4K60p対応予定

ライカカメラAGが、Lマウント フルサイズミラーレス機「Leica SL2-S」を正式発表しました。2400万画素 裏面照射型 CMOSセンサーを搭載し、描画エンジンは最新のLEICA MAESTRO IIIを搭載。静止画と動画を両立したハイブリッド機に仕上がっており、ファームウェアアップデートで10bit 4K60p (H.265)に対応する事を告知しています。

国内外「SL2-S」価格

ライカストアマイアミを見てみると、価格は4,895ドルで予約を受け付けています。国内のライカオンラインストアには現時点でまだ掲載されていませんが、デジカメWatchによると国内希望小売価格は60万円+税とのこと。

「ライカSL2-S」のキャッチコピーは " Two worlds. One choice. " となっており、静止画と動画2つ世界を「ライカSL2-S」1つで体験可能といった感じでしょうか。「SL2」は4700万画素センサーを搭載していますが、今回の「SL2-S」は2400万画素センサーを搭載し、静止画・動画撮影においてバランス良い画素数となっています。描画エンジンは最新のLEICA MAESTRO IIIを搭載。

4K動画性能

  • 4K30p 10bit 4:2:2 / C4k 30p10bit 4:2:2 (内部記録)
  • 4K60p 10bit 4:2:2 / C4k 60p 10bit 4:2:2 (HDMI経由の外部記録)

製品ページを見てみると2021年春頃に " 4K60p 10bit " 記録に対応予定である事を告知しています。動画圧縮規格HEVCに対応する事により、動画を1分単位のセグメントに分割して記録する事が可能になると掲載。あと " L-log " にも対応し、内部記録・外部記録ともに30分制限なく連続撮影が可能になるようです。

今後も機能拡張ファームウェアアップデートを予定していて、波形モニター表示オートフォローフォーカスなどの機能追加を計画している模様。

静止画・動画 異なるユーザーインターフェースを採用

ユーザーインターフェース

静止画・動画撮影においてメニュー・操作周りは使い方や考え方が変わってきますが、今回「SL2-S」は異なるユーザーインターフェースを用意し、直感的に扱えるシンプルな操作性を実現している模様。シグマ「fp」も Stillモード/Cineモード で静止画・動画の操作系を分けたUIを採用しているので、今後このようなユーザーインターフェースを採用したハイブリッド機が増えてくれるかもしれません。

2400万画素 裏面照射型 (BSI) CMOSセンサー

「SL-2 S」は、2400万画素 裏面照射型 (BSI) CMOSセンサーとLEICA MAESTRO IIIを搭載しています。最新世代のイメージセンサーと謳っており、広いダイナミックレンジと最高ISO感度 ISO100,000をアピール。「SL2」が搭載する4700万画素センサーより約半分の画素数だけに、低照度性能も期待できるのではないでしょうか。

描画エンジン「LEICA MAESTRO III」を採用する事により、RAWで高速連写 25コマ/秒、Jpegであればほぼ無制限の連続撮影が可能な模様。デュアルカードスロットを採用し、メモリーカードが一杯になるまで連続撮影が可能とのこと。※メカニカルシャッターは9コマ/秒 ※SDカード UHS-II に対応

5軸ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)を搭載し、5.5段分効果である事はスペックシートで確認できます。これを活かしたマルチショットにも対応し、最大8コマの静止画撮影し9600万画素相当の画像を生成可能とのこと。※マルチショットは三脚が必要

EVFは576万ドット

高精細576万ドットのEVFを搭載し、この辺は「SL2」と同じで「SL2-S」は引き継げるところは引き継ぎ、ハイブリッド機として強化したモデルと言えるかもしれません。公式サンプル画像も公開済みで仕上がり具合も確認可能となっています。ちなみにdpreviewが早速「ライカSL2-S (製品一歩手前のプリプロダクション版)」サンプル画像を公開しています。