Photonsが、ライカSL2-Sのダイナミックレンジ・チャートを公開 SL2超え
Photons to Photosが、ライカカメラAGのLマウント ハイブリッド機「ライカSL2-S」ダイナミックレンジ・チャートを公開したので様々な競合機と比較してみました。
スクリーンショット内の各機種の色とリンク先の色が逆になっている時があるのでご注意を。 縦軸がダイナミックレンジで横軸がISO感度になっています。
「ライカSL2-S」の兄貴分的な4700万画素センサーを搭載する「ライカSL2」と比較してみると、思ったよりも差が付いている事が伺えます。「ライカSL2-S」は2400万画素センサーを搭載し、描画エンジンは両機種共に最新の " LEICA MAESTRO III " を採用していますが、「SL2-S」が全域で「SL2」を上回る結果に。
本当はパナソニック「S5」と比較したかったのですが、現時点で「S5」のデータは無いので同じセンサーを搭載していると思われる「S1」と比較してみました。「S1」は2420万画素を搭載しており、両機種はほぼ同等のダイナミックレンジと言って良いのではないでしょうか。
フルサイズミラーレス ベーシック(スタンダード)機におけるベンチマークと言って良いソニー「α7 III」と比較すると、大きな差ではないですがベース感度から中間感度域まで「α7 III」が上回っている事が分かります。実際に撮影した場合、肉眼で差が出るレベルかどうか分かりませんが、2018年3月に発売された「α7 III」は、2021年に後継機が登場してもまだまだ現役で使えるデータとなっています。
初代機の2450万画素センサーをキャリーオーバーしたと言われるニコン「Z 6II」と比較。驚いた事にほぼ同じスコアである事が確認できます。ダイナミックレンジ・チャート1つで判断するのは早計ですが、ひょっとすると「SL2-S」「S1」「Z 6II」は、ベースは同じイメージセンサーなのかもしれません。
キヤノン「EOS R6」の2010万画素センサーは、EOS-1D X Mark IIIが搭載するセンサーをカスタマイズしたモノになりますが、こちらも大きな差はありません。あくまでもPhotonsのデータを基にした話になりますが、約2400万画素センサーを搭載したフルサイズミラーレス 現行機のダイナミックレンジに大きな差はない事が伺えます。