ホーム > カメラニュース 2013 > ニコン COOLPIX A は、エントリー・ミドルクラス デジタル一眼レフと同等以上のコンパクト機

ニコン COOLPIX A は、エントリー・ミドルクラス デジタル一眼レフと同等以上のコンパクト機

DxOMark が、ニコン COOLPIX A のレビューとスコアを掲載しています。APS-Cカメラの中で10位にランクインするカメラで、エントリークラスからミドルクラスのデジタル一眼レフと同等もしくはそれ以上の画質を提供するコンパクト機であると評価しています。

ニコン COOLPIX A DxOMark スコア
  • ニコン COOLPIX A は、ニコン D7000譲りの1616万画素 APS-C センサーを搭載したニコン初のコンパクト機である
  • 18.5mm F2.8 (35mm換算24mm)の固定式単焦点レンズを採用し、どのぐらい素晴らしい画質に到達しているのか見てみましょう
  • 総合スコアは、"80" でAPS-Cセンサーを搭載したカメラの中で29台中10位にランクインしている
  • 色深度は、23.4 bits とそれほど振るわない値だが、ダイナミックレンジは 13.8 Evs と良好で、ペンタックス K-5 II / K-5 IIsの14.1 Evsにあと1/2段に迫る勢いである
  • キヤノン PowerShot G1X と比べると、総合スコアで20ポイント上回るが、興味深いことにISO100の時はCOOLPIX A のダイナミックレンジは3段分の差を付けているのだが、ISO感度が高くなるにつれてダイナミックレンジのスコアが似通っていくのだ
  • 富士フイルム X100 は同じAPS-Cセンサーと固定レンズを採用した似たようなポジションにいるカメラであるが、全体的に1/3段ぐらいCOOLPIX Aが優れていて、とくにISO200時のダイナミックレンジは1/2段優れている結果となった
  • デジタル一眼レフ D5100 と D7000と比べるとほぼ同じスコアであることが分かる
  • テストの結果ニコン COOLPIX A は、エントリークラスからミドルクラスのデジタル一眼レフと同等もしくはそれ以上の画質を提供するコンパクト機であることが分かった
  • 上位には、高解像度(2400万画素)のニコン D5200 や D7100 そしてペンタックス K-5 II / K-5 IIs がいるもののAPS-Cカメラの中で10位ランクインしている
  • フルサイズセンサーが搭載されたソニー サイバーショット RX1 より安価なハイエンドコンパクト機を探しているなら、第2候補としてこのCOOLPIX Aを挙げて良いのではないだろうか

D5100やD7000という一世代前のニコンのDX機とほぼ同じスコアとなっていて、画質的にはD7000を引き継いでいるハイエンドコンパクト機といって良いのではないでしょうか♪ 本来なら富士フイルム X100Sと比較したスコアを見てみたいところですが、DxOMarkはX-Trans センサー搭載機に対して一切テストをしていないので前機種 X100と比較しているところが少し残念。

あとCOOLPIX A と PowerShot G1X の比較が好対照で、COOLPIX A はどちらかというとISO低感度重視でPowerShot G1XはISO高感度重視な方向性に仕上げられていて個人的に興味深いです。

ハイエンドコンパクト機としては必要充分な画質を提供しているので、あとは採用されているレンズの焦点距離が好みの焦点距離であれば魅力的なカメラのひとつになるのではないでしょうか。