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ニコンが、Nikon 1 の商品計画を見直しへ

ニコンが2014年3月期第1四半期決算短信/決算関係データを公開していて、カメラ市況は想定を下回り、下期は在庫管理を調整し価格下落を緩和し、販売台数・シェアを追わず営業利益率を改善する方向性のようです。その中で、Nikon 1 の商品計画とコンデジの開発計画を見直すと発表しています。

2014年3月期第1四半期決算短信/決算関係データ
2014年3月期第1四半期決算短信/決算関係データ
2014年3月期第1四半期決算短信/決算関係データ
  • レンズ交換式カメラ/交換レンズ市場(出荷台数ベース)は、xx%(二桁%)減少しているが、ニコンは一桁%減少にとどまっている
  • コンパクトデジタルカメラ市場は50%減と半減していて、ニコンも30%減となっている
  • 米国・欧州・アジアのカメラ市況は想定を下回る見通し
  • コンパクト機の市場縮小は想定以上
  • ミラーレス市場の拡大が、急激に減速しつつある
  • 在庫調整により価格下落を緩和する見通し

市場の変化に対してニコンの戦略も掲載されていて…

  • 販売台数・シェアを追わず利益率を改善する
  • 一眼レフは、エントリークラスで新製品へのシフトを加速
  • Nikon 1は商品計画を見直す
  • レンズ交換式カメラを55万台下方修正するが、その大半はNikon 1
  • コンパクト機は、新製品開発を見直す

ロイターの記事も参照してみると、ミラーレス機 Nikon 1の世界販売が急減速しているそうです。でもNikon 1は、自社のデジタル一眼レフのラインアップを喰わないようなポジションと戦略ですから、ミラーレス機をメインに打ち出しているメーカーの機種と比べると弱い箇所もありますし、やはりニコンといえばデジタル一眼レフのイメージが強いのも要因としてあるかもしれないな~とふと思いました。

そしてコンパクトデジタルカメラ市場はすでに50%縮小していてビックリ!スマートフォンの影響がすごく大きいと思いますが、オリンパス・パナソニック・富士フイルムなどが、すでにエントリークラスのコンパクト機から撤退を始めていていることも要因かと。今後ニコンのCOOLPIXのラインアップも戦略的に変わってくるかもしれませんね。

そしてデジタル一眼レフは、新たなにエントリー機を開発してきそうな感じ。すでにキヤノンは、EOS Kissシリーズで、X7とX7iを市場投入していますし、EOS 70Dもまもなく発売される予定でエントリー~ミドルクラスへの購買刺激を喚起しています。