DxOMarkが、Nikon 1 V3 のセンサースコアを公開
DxOMarkが、Nikon 1 V3のセンサースコアとレビューを掲載しています。画総数がアップしたものの、これまでのNikon 1シリーズと比べて色深度/ダイナミックレンジ/ISO高感度耐性が低下することなくバランスの取れたミラーレス機であると評価しています。ただしソニー サイバーショット RX100 II などのライバル機と比べると、センサー性能は及ばず価格差が問題になってくるとのこと。
- Nikon 1 V3の総合スコアは、" 52 " で新センサーの画総数が増加したもののパフォーマンスは低下していない事が分かる
- 画素数が増加する事は利点でもあるし、色深度 " 20.8 bit" ダイナミックレンジ " 10.7 Evs " ISO高感度耐性 " 384 ISO" でセンサーサイズと画素数を考えればバランスの取れた良いセンサーと言えるのではないだろうか
- …が、V3よりも小さいセンサーを搭載した COOLPIX P7800と比較するとP7800よりも低いスコアになっているのも確かである
- もちろんV3が搭載している1インチセンサーよりも大きい APS-Cセンサーやマイクロフォーサーズセンサーと比べても同様だ
- V2/V1と比べると、( V3は画素数が増えたものの ) 色深度・ダイナミックレンジ・ISO高感度耐性を維持しているのが分かる
- 実際は、画素数増加と像面位相差AFはISO高感度耐性に少し影響を与えている
- 1/1.7型1200万画素センサーを搭載した COOLPIX P7800と比べると、( 総合スコアだけでなく ) 色深度とダイナミックレンジでも差を付けられていて、V3は1インチセンサーを搭載したNikon 1シリーズのフラッグシップ機であるが、この点だけを見ると価格がマッチしていないように感じる
- 同じ1インチセンサーを搭載したソニー サイバーショット RX100 IIと比べてみると、RX100は固定式ズームレンズを採用しているが、2000万画素センサーを採用していて総合スコア " 67 " を叩き出している
- 残念なことにV3は ( ソニー製 1インチセンサーに ) 遅れを取っており、ニコンは別メーカーのセンサーを採用を採用していると思われる…が、Nikon 1 V3にとって大きな魅力のひとつは高速AFでありコンセプトが違うカメラとも言える
- シャープでモダンなデザインのNikon 1 V3であるが、個性的なカメラである
- ソニーの1インチセンサー性能には及ばないものの、ソニーは1インチセンサーを搭載したレンズ交換式カメラを市場投入しておらず、その点でNikon 1 V3は魅力的と言える
- V3が安価なカメラでは無いのは、写真愛好家に焦点を絞ったのかもしれないが、より安価なライバル機よりセンサー性能が及ばないのも確か
- Nikon 1 V3は決して悪いカメラではないが、ライバル機を引き離し先頭を奪う機種に仕上がっている訳ではない
- ただしNikon 1 V3の高速連写性能とAF性能をは、ライバル機を寄せ付けない
まだNikon 1 V3のセンサーメーカーは明らかになっていませんが、これまで通りアプティナ製 1インチセンサーを搭載していると見られています。画素数は約200万画素違いますが、ソニー サイバーショット RX 100の1インチセンサーの素養が良くて、ロングヒットしているのも分かる気がする結果となっています。
でもNikon 1 V3は、順当進化と言える機種ではないでしょうか。Nikon 1シリーズの売りである高速連写やAF性能そのままに、今回は外付けEVFやグリップが用意され、ボディデザインも変更され、使い勝手も向上していると思いますから、総合的なレビューだとまた違った評価が下されそうな予感です。