ニコン D810 は、史上最高のフルサイズ機 DxOMark最高スコアを達成
DxOMarkが、ニコン D810のセンサースコアとレビューを掲載しています。D810はDxOMark 最高 センサースコアを叩き出していて、D800と比べてみてもミラーバランサーや電子先幕シャッターなど魅力的な拡張機能を採用しているフルサイズ機であると評価しています。
- ニコン D810の総合スコアは " 97 " で、D800Eの96ポイントを上回り、DxOMarkにおけるセンサースコア最高値を叩き出しているのだ
- 優れた色深度、非常に広いダイナミックレンジを実現し卓越したスコアである
- ISO高感度耐性も2853 ISOと優れているが、このカテゴリーのトップスコアではない (ちなみにソニー α7Sは、3702 ISO)
- D810で最も注目すべきことは、α7Rよりも+0.7段ダイナミックレンジが広く(ISO200以降は同じような値)、キヤノン EOS 5D Mark IIIにいたってはISO1600でようやくD810と同等のダイナミックレンジに到達する
- 色深度に関しては、D810は、ベース感度でキヤノン EOS 5D Mark IIIよりも1段分優れているが、高感度になればなるほど差がなくなっていく傾向にある
- 前機種 D800/D800Eと比べると、D810は、より広いダイナミックレンジを実現したセンサーを搭載している事が分かる
- 色深度とISO高感度耐性は大きな違いはない
- 細かく見れば、D800よりも色深度は+1/3段進化し、D800/D800Eよりもダイナミックレンジは+1/2段程度優れていて、ISO高感度耐性は3機種ともほぼ同じといえる
- D800は対抗機種に差を付けたまま、さらに改良されたEXPEED 4が採用され、その差をD810が引き継いでいる
- 当初D810はマイナーチェンジ的なモデルで性能的に大きな進化を期待し難い印象だったが、それにもかかわらず素晴らしい結果を叩き出しているのだ
- 風景写真家や建築写真家は、低感度 ISO64やわずかながらもダイナミックレンジの増加を歓迎していることだろう
- 新設計のミラーバランサーや電子先幕シャッターなどは、高解像度な画像を撮り切るのに理に適った機能である
- D810購入を躊躇しているD800ユーザーにとっても、D810の拡張機能は非常に魅力的に感じていることだろう
ニコンのフルサイズ機は新機種が登場する度に、何かしらDxOMarkのスコアを更新している印象です。
元々正式発表されるまでには、マイナーチェンジというかD800/D800Eのバクフィックス的なイメージが強かったD810ですが、いざ正式発表されると、ベースを強化しつつも新機能も採用していて、今回のDxOMarkのセンサースコアもそれを裏付ける結果になっている感じがします。